裁判員裁判　岐阜・関高齢夫婦殺害事件

岐阜・関高齢夫婦殺害事件

事件概要

　2014年11月11日正午頃、岐阜県関市津保川台の無職井上大三さん（81）方で「男女が刺されている」と近所の人から110番通報を受ける。岐阜県警関署員らが駆け付けたところ、井上さんと妻美智子さん（73）が室内で心肺停止の状態で倒れていた。2人を病院に搬送し、死亡を確認した。

　同日、現場から約650メートル北西の路上で、手や服に血が付いた男を同署員が発見。2人を刺したことを認め、供述通り包丁が発見されたため殺人未遂容疑で緊急逮捕した。男は同市山田の無職笠原真也容疑者（20）。岐阜県警は殺人容疑に切り替えて送検した。

　11月26日、岐阜地検は、殺人容疑で送検された同市山田、無職笠原真也容疑者（20）の鑑定留置を岐阜簡裁に請求し、認められた。期間は翌11月27日～来年3月2日まで。

　2015年3月6日、岐阜地検は、殺人と住居侵入などの罪で、関市の無職、笠原真也容疑者（21）を起訴した。

更新日時：

2016年12月9日

時系列

日付		摘要
2014	11/11	正午頃、岐阜県関市津保川台の無職井上大三さん（81）方で「男女が刺されている」と近所の人から110番通報
		岐阜県警関署員らが駆け付けたところ、井上さんと妻美智子さん（73）が室内で心肺停止の状態で倒れていた
		2人を病院に搬送し、死亡を確認した
		現場から約650メートル北西の路上で、手や服に血が付いた男を同署員が発見。2人を刺したことを認め、供述通り包丁が発見されたため殺人未遂容疑で緊急逮捕。男は同市山田の無職笠原真也容疑者（20）
	11/26	岐阜地検は、殺人容疑で送検された同市山田、無職笠原真也容疑者（20）の鑑定留置を岐阜簡裁に請求し、認められた。期間：11月27日～来年3月2日
2015	3/6	岐阜地検は、殺人と住居侵入などの罪で、関市の無職、笠原真也容疑者（21）を起訴

更新日時：

2016年12月9日

参考法規

刑法

（殺人）
第百九十九条　人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

（住居侵入等）
第百三十条　正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

罪名	該当法	法定刑	量刑例
殺人罪	刑法第199条	死刑、無期、5年以上の懲役	主たる罪が殺人罪の場合
建造物侵入罪	刑法第130条	3年以下の懲役、10万円以下の罰金	主たる罪が殺人罪の場合

※無期懲役仮釈放者の平均在所年数
※求刑死刑に対しての判決例｜死刑がやむを得ない場合｜死刑執行方法

更新日時：

2016年7月30日

公判関係

第一審　岐阜地裁（鈴木芳胤裁判長）　裁判員裁判

日付		摘要
2016	11/29	初公判	（冒頭陳述、罪状認否）　22歳被告は起訴事実を認める。弁護側は被告が当時、精神障害の影響を受けて心神耗弱状態だったとして罪を軽くするよう求めた
	11/30	第2回公判	（被告人質問）
	12/06	第回公判	（遺族の意見陳述、論告求刑、最終弁論）　長男が意見陳述し、「本当に反省しているか疑問。遺族は極刑を求めます」と述べた。検察側は「身勝手で理不尽な犯行」などと死刑を求刑
	12/14	第回公判	（判決）　岐阜地裁（鈴木芳胤裁判長）は、22歳被告に対して無期懲役の判決を言い渡し

2016年12月29日午前0時、検察、弁護側共に控訴せず判決確定

更新日時：

2016年12月29日

判決状況

氏名	罪名	第一審			控訴審		上告審
氏名	罪名	求刑	判決	裁判所・日付	判決	裁判所・日付	判決	裁判所・日付
笠原真也	殺人罪	求刑死刑	無期懲役	岐阜地裁 2016/12/14	非控訴		-

更新日時：

2016年12月29日