いじめ問題 まさかりの部屋
コラム まさかりの癌闘病記 いじめ問題 雑記帳 フォトアルバム
いじめ問題に関して いじめの行為によっては、罪に問われることに・・・

いじめ問題に関して

 いじめ問題に関して 目次へ 次へ

1 処遇困難になる非行少年の原因は・・・

 少年院で教官をしている人達の中で 勤務経験が6年以上という 教官としてある程度経験を積んできた人を対象に 今の非行少年に対して処遇困難となる原因について平成17年度の犯罪白書で明らかにされました。

 平成17年版犯罪白書のあらまし 〈第4編〉 特集―少年非行

 過去から現在に至って実際に罪を犯した少年を相手に 日夜仕事をしている人達ですから、今までとの違いも当然分かると思います。

 この白書の中の 2 非行少年の質的分析の所で困難にしている部分を表にしてみました。

 この中の 親の指導力についての項目で気になるのは 無責任 服従 無関心 と とても親とは言えない状況ですね。

 これでは子供が大人としては一番身近な親を馬鹿にして その挙句世の中の大人に対しても同様なイメージを持ってしまいますから 世間を舐めてかかるのも当然のなりゆきのような気がしてならないです。

 親としての 威厳 尊厳 ってどこにいってしまったんでしょうね?

 社会的地位が高かったり、肩書きがいくらあっても 性犯罪の言い訳とかを見てると 情けなくなってくるぐらいですから、親があんな状態では とても尊敬はできないと思いますが・・・

 困ったもんだな。。。
更新日時:
05年11月10日


2 14歳未満の触法少年に対する厳罰化の流れ・・・

 現状の少年法では 14歳未満の触法少年に対しては刑事責任を問えないですが・・・

 それを撤廃して刑事責任を問えるようとしようという動きがあるみたいですね。

 確かに現状では 犯罪の低年齢化が顕著になってきていますし、殺人、放火、強姦、傷害、恐喝事件など 大人と同じような犯罪行為を 子供がするのも珍しくなくなっています。

 野党は 今の制度で 本当に触法少年を更生させることが出来ると思っているの?

 確実に 凶悪犯罪が低年齢化してるんだぞ?

 14歳未満であっても、殺人や放火などの凶悪な非行事実をした少年を少年院にも入れないで 誰が更生させるんだ?

 専門である 少年院の教官ですら 苦労してるのに・・・

 何でも反対の野党なら いらんわ

 現状を見据え もっと真剣に議論しろ! と言いたいね。

 ま、野党がいくら反対しても 3分の2という絶対過半数を与党は持ってるわけだから 世論次第では 可決になるけどね。。。
更新日時:
06年11月15日


3 自殺者数の年度別推移

 自殺者がいかに多いかを分かりやすくするために 全国の交通事故死者数と合わせてグラフで表してあります。

 警察庁の統計の都合上 自殺者数は2005年までの20年分で、交通事故死者数の分は2005年からさかのぼって13年分になっています。

 参考資料

 平成17年中自殺の概要資料
 http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki6/20060605.pdf

 平成17年中の30日以内交通事故死者の状況について
 http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu23/20060316.pdf


 2005年で 自殺者数は交通事故死者数の約4倍になっています。

 毎年約3万人強の自殺者総数の中の19歳以下の自殺者数の推移が 下のグラフです。


 自殺の場合 不審死になりますから 警察による検死もありますし、いろいろな状況を調べもします。

 自殺をした場合に遺書が残っていれば 自殺をした原因や動機が分かる場合があります。

 警察庁の原因・動機別は 家庭問題、健康問題、経済・生活問題、勤務問題、男女問題、学校問題、その他に分類されています。

 2005年にも、遺書が存在していた170人(608人の中の約28%)の原因・動機の中の学校問題で35人の自殺者が出ていると警察庁のデータには出ているのですよね。

 20歳以上で働いていれば、職場でのいじめ行為は勤務問題の方にカウントされるだろうけど、19歳未満で学校問題で自殺するとすれば 成績等も考えられないことはないけど、自殺するほどになるのは どちらかと言うといじめが原因だろうね。。。

 いじめが原因と見られる自殺者数が 文科省のデータではゼロになっているのに 自殺した動機や原因を調べる警察の総元締めである警察庁のデータには しっかり出ています。

 不祥事が起きると 自分の出世に関わるからと すぐに隠蔽しようとする体質が教育界にはありますが・・・

 こういうデータも家にいて ネットで検索すれば すぐに手に入る時代になっています。

 いくら隠そうとしても隠せない 今はそういう時代だということを 古い感覚のままでいる人には 早く気づいてもらいたいですね。
更新日時:
06年11月15日


4 いじめが大きな問題となっている背景についての世論調査結果

 読売新聞がいじめについての世論調査をしていました。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061118-00000013-yom-soci

 ほぼ予想どうりの結果ですが・・・

 設問にした内容を見ると、やっぱり思っていることは同じようなことですね。。。

数字等を対比しやすいように画像にしてあります。
いじめが大きな問題となっている背景
親が社会のルールを教えていない
 親が社会のルール(法令)を教えようにも 親自身もルール(法令)を知らない場合があるのじゃないかな?なんせ、知らないものは教えようがないから・・・

 ただし、人を殺すとか傷つけるとかは 教えなくても分かりそうなものだと思うのだけど、そういうことを平気でする子供の親って どうなってるのだろう・・・

他人の痛みを思いやることができない
 思いやりの気持ちが欠けた親が育てたら、やっぱり子供も思いやりが欠けた人間に育ってしまうものじゃないかな?

親が子どもの悩みを把握できていない
 子供の目線に立って子育てをしていれば、何か子供がシグナルを発していると 気づきそうなものだけど・・・

 親というだけで 上から物を言っていては 気づかないよな。。。

教師の指導力や資質に問題がある
 確かに質の低下は否めないが、何かあるとすぐ教師のせいにする保護者の姿勢が教諭を萎縮させてしまっている点も忘れてはいけないと思う。

学校が責任逃れをして問題を隠す
 隠蔽体質は昔からあるけど・・・

 これも何かあると すぐ学校のせいにしたり、騒いだりする保護者の姿勢があるために 小さなことでも大きくなってしまうから 余計に隠しておきたいという心理が働くのじゃないかな?

 で、隠してばかりいたら 本来なら隠さないで表に出さなければならないことまで隠してしまい、後でばれてどうにもならなくなるように 自分達でしてしまっているような気がする。

 これだけネットが発達した今では、いくら隠蔽工作をしても どこかから漏れるから 隠蔽は出来ないと思っていた方が無難な時代になっているから・・・

 事いじめに関して言えば、いじめと犯罪行為の違いで線引きが出来るから 例え児童であっても、明らかに犯罪行為をした場合は もう学校で手に負える状況じゃないから 速やかに警察に通報なり、相談することだろうね。

 状況を警察が判断して、必要ならば補導なり、逮捕なりするから・・・


 いじめる側ってのは 確信犯的な子の存在もいれば、自分がいじめられるのが嫌でいじめる側に加わる子の存在もある。

 積極的にしろ、消極的にしろ いじめた事実は同じこと。

 積極的にいじめをするのと消極的にいじめに参加するのとで違うのは 刑罰の重さの違いだけのこと。

 消極的にしろ いじめる側にならないように 親が子供に教えておく必要もあるのじゃないかな?

 子供が罪(非行事実)を犯せば、少年法によって実名公表は免れても 住んでいる地域では周知のものとなってしまうから 親も風評にさらされるし、仕事だって辞めなければならなくなってしまうこともある。

 人の性格って いろいろな経験を積んで変わっていくけど、基本的な部分は幼少時に形成されるから・・・

 『してはいけないこと』を その幼少時に教えることが出来るのは、子供と一番長く時間を共有している親になるから・・・

 結局のところ いじめる側にもいじめられる側にもならないようにするには、親は言うまでもなく 子供の周囲にいる大人の姿勢次第ってことになるな。。。
更新日時:
06年11月22日


5 いじめた生徒に対しては、厳しい対応に・・・

 教育再生会議の緊急提言では、いじめた生徒を出席停止にするとのことですが・・・

 現行法で対応可能なことを 改めて提言するなんて・・・

 市町村教委に対して 『隠蔽するな、速やかに処理して 後は警察に任せろ』 と言っているような感じ・・・

 なんせ、具体例で挙がっている行為の 傷害、心身の苦痛、財産上の損失 って・・・

 行為によっては罪に問われることに・・・ のページで、どういう行為がどういう罪になる可能性があるかを書いていますが、この3つ例の行為は その行為の度合いによっては、犯罪行為になる例なんですよね。。。

いじめの行為によっては、罪に問われることに・・・

 しかも・・・

 こうして提言することで、市町村教委に責任の所在がいくように明確にさせている。

 監督官庁として 現場の学校に一番近いのが 市町村であり、そこの市町村教委が教育行政を担当しているのだから 当然のことだけどね。

 高校生の場合は 15歳以上になるから 少年法でも刑事罰を科すことが可能だし、隠蔽しようと学校がしたとても、少年法でも刑事罰を科すことが可能だから、何か罪を犯せば逮捕されて分かってしまうから改めて言うまでもないけど・・・

 今は14歳未満の児童のいじめ行為も凶悪化してきているのに 現場の学校や市町村教委が判断を誤まるから ここ最近のようにいじめが原因の自殺も出てきてしまう。

 今までは そういう児童が出ると 自分の勤務評定に関わるからと 隠蔽してきた場合もあると思うけど、隠蔽してきたのがばれて処分を受けることになるのと 市町村教委に報告して責任を市町村教委に渡すのと どっちがいいと思うかな?

 たぶん・・・ 自分で責任を取りたくなかったら 報告するだろうな・・・

 市町村教委だって自分の所から出席停止を出してしまえば、自分の所からは手が離れるから 家庭でなんとかしてもらえばいいからな。

 そうすれば、責任の所在が親になる。

 もし犯罪行為(非行事実)をしている小中学生の児童で14歳以上になっている中学生なら 現行法でも刑事罰を科すことが出来るから 被害者が被害届を出せば、警察が動くだろうし・・・

 14歳未満の児童であっても、非行事実の内容によっては 警察が動くしね。。。

 昔ならいじめた側であっても 学校に噛み付き 学校が悪いようなことにして、自分のところの行為を隠蔽することが出来たかもしれないが、現在の情報化社会では、そういうことは出来なくなったし・・・

 公平に客観的に見ることが出来るから どちらが悪いかは すぐに分かるし・・・

 自分さえ良ければいいという考え方のために 子供に対してモラルに関する教育を手抜きしたことで 他でもない自分の子供に足元をすくわれることになるなんて 考えもしないだろうけど・・・

 子供は親の分身だから・・・

 自分さえ良ければいいという考え方なのに、自分で自分を窮地に追い込むことになってしまうんだよな。。。

 こう犯罪が多いと・・・

 例え子供が成人になっていても、子が罪を犯せば、『親の責任だ』と言って責める人はいるから、大人になっている子供に足元をすくわれた親の人達も多いと思うが・・・
更新日時:
06年11月26日

 いじめ問題に関して 目次へ 次へ

いじめ問題に関して いじめの行為によっては、罪に問われることに・・・

まさかりの部屋
コラム まさかりの癌闘病記 いじめ問題 雑記帳 フォトアルバム
Copyright(C) 2006 masaki All Rights Reserved.