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いじめ問題に関して いじめの行為によっては、罪に問われることに・・・

いじめ問題に関して

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6 「いじめ問題への緊急提言」が決まったようですが・・・

 「いじめ問題への緊急提言」がほぼまとまったようですね。

 どんな内容なのか、箇条書きにして残しておきます。

教員
いじめられている子どもには、守ってくれる人、その子を必要としている人が必ずいるとの指導を徹底する。
日ごろから、家庭・地域と連携して、どんな小さなサインも見逃さないようコミュニケーションを図る。
いじめ発生時には、子ども、保護者に、学校がとる解決策を伝える。(子どもや保護者が希望する場合には、いじめを理由とする転校も制度としてあることを周知させる)
いじめがあった場合、クラス・マネジメントを見直し、一人一人の子どもとの人間関係を築き直す。
学校
子どもに対し、いじめは反社会的な行為として絶対許されないことであり、いじめを見て見ぬふりをする者も加害者であることを徹底して指導する。
問題を起こす子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然とした対応する。(例えば、社会奉仕、個別指導、別教室での教育など、規律を確保するため校内で全教員が一致した対応をとる)
いじめがあった場合、事態に応じ、個々の教員のみに委ねるのではなく、学校として解決に当たる。生徒間での話し合いも実施する。
いじめがあった場合、それを隠すことなく、必ず、学校評議員、学校運営協議会、保護者に報告し、家庭や地域と一体となって、解決に取り組む。
問題は小さなうちに芽を摘み、悪化するのを未然に防ぐ。
いじめが発生するのは悪い学校ではない。いじめを解決するのがいい学校との認識を徹底する。
いじめやクラス・マネジメントへの取り組みを教員評価に盛り込む
教育委員会
いじめがあった場合、いじめ解決のサポートチームを結成し、学校を支援する。学校をサポートするスキルを高める。
いじめにかかわったり、いじめを放置・助長した教員に、懲戒処分を適用(教員の責任を明確にする)
いじめやクラス・マネジメントへの取り組みを学校評価に盛り込む
政府・教育再生会議
いじめ問題については、一過性の対応で終わらせない
家庭
いじめを生まない素地をつくり、いじめの解決を図るには、家庭の責任も重大である。
保護者は、子どもにしっかりと向き合わなければならない。
日々の生活の中で、ほめる、励ます、しかるなど親としての責任を果たす。
地域
子どもたちに声をかけ、子どもの表情や変化を見逃さず、気付いた点を学校に知らせるなどサポートを積極的に行う。
子供たちには「いじめはいけない」「いじめに負けない」というメッセージを伝えよう。

 現行法の範囲内での対応ですから これと言って目新しい部分があるわけではないですね。

 ある意味では 当たり前のことを並べたって感じがします。

 しいて言えば いじめを放置した教員に対しての懲戒処分である『ムチ』と いじめに対する取り組みを勤務評定に盛り込む『アメ』が明確にされたことかな?

 決まる前には 出席停止にするというようなことも言われていましたが、結局のところ明文化するのは見送られています。

 この中の学校が取るべき対応の部分で気になったのですが・・・

 問題を起こす子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然とした対応する。(例えば、社会奉仕、個別指導、別教室での教育など、規律を確保するため校内で全教員が一致した対応をとる)

 となっています。

 いじめている側の児童に対して こういうことをすると まず考えられるのが・・・

 親に言いますよね。『学校でこういうことをされた』 って・・・

 親は どうするでしょう?

 『家の子を学校では差別するのか!』 って学校に怒鳴り込んでいく場合だってあるのじゃないかな?

 いくらいじめをしたからと説明したところで 『自分の家の子に限って いじめなんかしない』 ってなって 騒ぎ出すんじゃないの?

 人にしても 人からされても 同じ基準なら分かるのですが、往々にして いじめる側の人ってのは 人にする分に関しては 『これくらいいいだろう』 で基準が非常に甘いのですが、自分や自分の子供がされた場合には すごい反応をすることが多いんですよね。

 そういう人達は 教師が悪い、学校が悪い、教委が悪い、国が悪い という風に 全て人のせいにして 自分はいい って発想なんですから・・・

 いじめる側の児童ってのは 悪知恵が働きますし、考え方というのは当の本人が自分で納得した場合にのみ変わりますので 本人の意思とは関係なく学校でどうこうしようなんて どだい無理な話しです。

 返って、もめない様に・・・ ごたごたがないように・・・ と隠蔽するような気がしてならないのですがね。。。

 学校は知識や道徳の教育はしますが、幼児を預かる託児所とは違います。教えられる側の児童に対して 教える側の教師が公平公正に接するのが何よりの大原則ですから いじめをする児童にばかり手がかかっていては、他の大部分の児童への気配りに手落ちが起きてしまわないとも限りません。

 いくら学校がそういう児童を指導をしても その児童の性格が治らないで いじめ行為をするようなら もうその際には そういう風に育てた親の責任なんですから 出席停止にして親に任せるしかないのじゃないかな?

 人として当たり前に 『してはいけないこと』 を教える躾は 本来は親がすべきことですから そういう状況になったら 親子で真剣に向き合って 治すようにしてもらいたいと思いますね。

 若い時に気づいて 大人になってからも 罪に問われることの無いような人生を送るのか?

 モラルが低下したまま大人になり、順風満帆のような人生を送っているように見えていたのが 罪を犯し 人生のやりなおしを余儀なくされるか?

 どちらを選ぶかは その人の人生ですから その人が決めればいいのじゃないかな?

 どちらにしろ いじめる側の典型的な考え方の 『自分さえ良ければいい』 で世の中を渡っていけるほど 世の中ってのは そういう人達に都合よく出来ていないのは事実ですし・・・

 児童なら許されたことでも 大人であれば許されず 罪に問われることって いくらでもありますから・・・

 性犯罪の事例で そういう大人の人達を 嫌というほど見てきましたので 『気づいて欲しいな』 ってつくづく思います。。。
更新日時:
06年11月26日


7 いじめは子供の世界だけでなく、大人の世界でも・・・

 子供の世界でいじめが起きていれば、その子供が大人になるのですから 大人の世界でもいじめが起きるのは自然なことです。

 経営者が従業員に対するいじめ

 同僚同士のいじめ

 周辺地域の人からのいじめ等々

 どんな場合にでも想定できます。

 いじめという言葉を使っているだけで、ある場合は脅迫、またある場合は強要、中には傷害と・・・ もう犯罪の領域に入っている場合も多くあると思います。

 ある一定の限度を超えて罪に問える場合には、記事にも書いてありますが、そういう輩には 躊躇無く法的手段に訴えればいいのじゃないかな?

 世の中には、『これくらいのことはいいだろう』で、良い悪いの基準が甘い大人って・・・いっぱいいるから・・・

 世の中の法の基準ってのを知らないのなら 身を持って体験させてあげた方が 学習すると思うけど?

 本当なら 罪に問われて逮捕、起訴となる前に気づいて欲しいのだけど・・・

 そういう人って・・・ 捕まらないと分からないみたいだから・・・

 中には 刑の宣告を受けても分からない人もいるけど、そういう人の数は全人口から見れば、本当に稀だから・・・

 いくら言っても分からない人でも、逮捕され、刑の宣告を受ければ、大抵の人は『してはいけないことをしてしまったんだ』と気づくから・・・

 そういう場合には、法的手段に訴えるのもやむを得ないのじゃないかな?って思う今日この頃ですね。。。

 刑事事件に該当すると思われるようなら 直接警察に相談に行かれてもいいと思います。
更新日時:
06年12月02日


8 ネットでの誹謗中傷をいじめの例に追加へ・・・

 文部科学省のいじめの定義の見直しがされるようですが、その際にネットでの誹謗中傷をいじめ例に使いするようです。

 その誹謗中傷ですが、ネットでの誹謗中傷でも、度が過ぎれば罪に問うことができます。

 例えば、ヤフー掲示板を例にとると・・・

掲示板ご利用にあたっての注意
 1. 利用規約にのっとったご利用をお願いします。
 2. 他人に対するいやがらせ、悪口、脅し、わいせつな内容、不愉快な趣旨の発言、商業目的、広告目的、著作権者の許可を得ていない著作物、個人のプライバシーに関わる情報等の投稿はすべて利用規約において禁止されています。
 3. Yahoo!掲示板へはYahoo! JAPAN IDだけが表示され匿名で投稿することができますが、この匿名性は個人の行為、民事上あるいは刑事上の責任追及を免ずるものではないことをよくご理解ください。
http://messages.yahoo.co.jp/index.html

 3に Yahoo!掲示板へはYahoo! JAPAN IDだけが表示され匿名で投稿することができますが、この匿名性は個人の行為、民事上あるいは刑事上の責任追及を免ずるものではないことをよくご理解ください。と書いてあります。

 表面上は匿名になっていますが、もしプライバシーを侵害したり、法に触れるような行為をした場合には 投稿者の情報を関係捜査機関に提供するため 実際には匿名でありません。

 インターネットやコンピュータの仕組みをよく知っている人なら 例え登録も匿名であっても、通信情報でその投稿者を特定されるかを分かっているのですが、初心者の方は匿名だからと高をくくって平気で他人を誹謗中傷する場合があります。

 書き込んだ内容は、文字としてウェブ上に残り、書き込んだ人や書き込まれた人だけでなく、誰でも閲覧可能になります。

 書き込んだ人が遊び半分の軽い気持ちであっても、書き込まれた内容が度が過ぎていて、法に触れるような内容になっていてもウェブ上に残ります。

 ウェブ上に残るというのは、投稿者がしたことの証拠を公開してるのと同じことになります。

 携帯によるメールでも同じことで 分かっているのがメールアドレスだけであっても、携帯電話会社に問い合わせれば、そのメールアドレスによって、携帯電話の所有者が特定され、送信者が誰であるかが分かります。

 悪意のある書き込みは すぐに削除依頼をするのではなく、その前に、書き込まれた内容や書き込まれた回数などが分かるように、証拠としてウェブ上に放置しておき、法に照らして該当する法があるかどうかを確かめ、該当しそうなら警察に相談し、第三者にウェブで確認してもらってからにした方がいいと思います。

 ちなみに、誹謗中傷で一番該当しそうな法を参考までに紹介しておきます。

刑法

(名誉き毀損)
第二百三十条
 公然と事実を摘示し、人の名誉をき毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、
三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

(公共の利害に関する場合の特例)
第二百三十条の二 
 前条第一項の行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあったと認める場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。
2 前項の規定の適用については、公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなす。
3 前条第一項の行為が公務員又は公選による公務員の候補者に関する事実に係る場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。

(侮辱)
第二百三十一条 
 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、
拘留又は科料に処する。

(親告罪)
第二百三十二条 
 この章の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

 悪意のある書き込みをする人というのは、相手が動揺して慌てる姿を見て喜んでいるみたいですが、基本的にインターネットやコンピュータの仕組みを知らない場合が多いですので まさか自分が捕まるなんてことを思っていないと思います。

 こうすれば、特定されないという方法もあるにはあるのですが、悪用されたら困りますので紹介いたしません。

 いじめを受ける側の人には、ネットでの誹謗中傷も 度が過ぎれば犯罪行為として問えるということを、そしていじめる側の人には、書き込んだ内容によっては、罪に問われる場合もあるということを覚えておいてもらいたいですね。

 人の痛みが分かる人間であれば、そういう行為をしないと思うのですが・・・

 現実にそういう行為があるのですから 対処法として覚えておくのも必要じゃないかと思います。
更新日時:
07年01月14日


9 昨年の児童・生徒がいじめに絡んで起こした傷害、恐喝などの事件の統計

 警察庁が、昨年のいじめに絡んで起こした傷害、恐喝などの事件のデータを公表したようですので、参考までに貼り付けておきます。

 警察庁統計 少年非行の概要 (平成18年1月〜12月)

 総数が41.2%増の233件なんだから多いのだろうけど・・・

 なんせ、表に出た分だからね。。。

 いじめに絡んで起こした事件のデータの部分を抜粋してみました。

いじめに絡んで起こした傷害、恐喝などの事件
いじめる側の児童・生徒が引き起こした事件 223件
いじめられた側が仕返しに起こした事件 10件
検挙・補導された児童・生徒の内訳
小学生 18人 3.9%
中学生 352人 76.5%
高校生 90人 19.6%
いじめの原因・動機別(複数回答)
いじめる相手の「力が弱い・無抵抗」 46.3% +19.0ポイント
いじめる相手が「いい子ぶる・生意気だ」 15.0% −12.0ポイント
いじめる相手の「態度動作が鈍い」 7.8% −3.5ポイント
被害を受けた児童・生徒の相談先
「保護者に相談した」 57.1% +15.2ポイント
「教師に相談した」 36.2% +4.7ポイント
「警察などの窓口に相談した」 31.0% +17.2ポイント
「どこにも相談しなかった」 21.9% −13.6ポイント

 警察に相談するケースも増えていますし、警察に相談せざるを得ない状況なのだと思いますが、事件になる前に何とかできないものなのかなぁ・・・ って思いますね。。。
更新日時:
07年02月17日

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