大阪平野区母娘殺害事件

事件概要
2011年6月24日、大阪市平野区にあるマンションの一室で、この部屋に住む61歳女性と27歳次女が体を十か所刺されて死亡しているのを帰宅した長女が発見し、警察に通報した。大阪府警は殺人事件として平野署に捜査本部を設置。司法解剖の結果、2人の死亡推定時刻は24日午前と判明。2人には数十か所の傷があり、大量出血で即死状態だったと判明した。 　7月8日、大阪府警捜査1課は、死亡した27歳次女の元交際相手だった35歳男を殺人容疑で逮捕。翌9日、容疑者を大阪地検へ送検。29日、大阪地検は35歳容疑者を殺人、住居侵入罪で大阪地裁へ起訴した。
更新日時： 2011年7月29日
【衝撃事件の核心】最愛の人へ異常なまでの執着心 - iza（2011年8月28日）

事件経過

日付 摘要 2011 06/24 午前8時頃、長女が大阪市平野区加美北のマンションから出勤 午前8時45分頃、マンション住民が大きな物音を聞く 午前9時半頃、40歳男性がマンション北側を自転車で走行中、女性の悲鳴を聞く 午後9時頃、姉が帰宅し、倒れている2人を発見 午後9時10分頃、帰宅した姉が「妹が血だらけで倒れている」と近くの交番に通報 台所で女性の妹で27歳派遣社員の遺体が、和室で61歳母親の遺体が見つかる 大阪府警は殺人事件として平野署に捜査本部を設置 06/26 司法解剖の結果、2人の死亡推定時刻は24日午前と判明。2人には数十か所の傷があり、大量出血で即死状態だった 07/08 平野署捜査本部は、殺人容疑で27歳次女の元交際相手の男の事情聴取 大阪市生野区にある元交際相手の自宅マンションを家宅捜索 大阪府警捜査1課は、死亡した27歳次女の元交際相手の35歳男を殺人容疑で逮捕 07/09 大阪府警捜査1課は、35歳容疑者を大阪地検へ送検 07/29 大阪地検は、35歳容疑者を殺人、住居侵入罪で大阪地裁へ起訴 2012 05/15 第一審　初公判 05/17 第一審　論告求刑公判　検察側は無期懲役を求刑 05/23 第一審　判決公判　大阪地裁（遠藤邦彦裁判長）は被告に対して求刑通り無期懲役を言い渡し 06/07 午前0時、検察、弁護側共に控訴せず判決確定

更新日時： 2012年6月8日

問われた罪

刑法 （殺人） 第百九十九条 　人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。 （住居侵入等） 第百三十条 　正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。 罪名 該当法 法定刑 量刑例 殺人罪 刑法第199条 死刑、無期、5年以上の懲役 主たる罪が殺人罪の場合 ストーカー殺人の場合 住居侵入罪 刑法第130条 3年以下の懲役、10万円以下の罰金 ※　死刑がやむを得ない場合｜無期懲役仮釈放者の平均在所年数

更新日時： 2011年7月29日

公判関係

第一審　大阪地裁（遠藤邦彦裁判長）　裁判員裁判 事件番号：　　　　　　　　　　　　　　｜傍聴券交付情報：大阪地方裁判所

日付 摘要 2012 5/15 初公判 （罪状認否、冒頭陳述、証拠調べ）　被告は「間違いない」と述べ起訴事実を認める 検察側は、被告が犯行後に女性の携帯電話や凶器を川に投げ捨てるなどの証拠隠滅をはかったと指摘 弁護側は、侵入は女性と話し合うためだったと主張 5/16 第2回公判 　 5/17 第3回公判 （被告人質問、論告求刑、最終弁論）　被告は「口のけがをばかにされて激高し、誰彼構わず刺したくなった」と2人を殺害した動機を述べる 検察側は「強い殺意に基づく残虐な犯行だが、一応は反省の態度を示している」として無期懲役を求刑 5/23 第4回公判 （判決）　「一方的な感情に基づく身勝手な犯行で、くむべき事情がない」として、大阪地裁は、被告に対して求刑通り無期懲役を言い渡し

6月7日午前0時、検察、弁護側共に控訴せず判決確定

更新日時： 2012年6月8日

被告の判決状況

氏名	罪名	第一審			控訴審		上告審
		求刑	判決	裁判所・日付	判決	裁判所・日付	判決		裁判所・日付
S．B．	殺人などの罪	求刑無期懲役	無期懲役	大阪地裁 2012/5/23	非控訴		-

更新日時： 2012年6月8日

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