裁判員裁判　大阪西淀川2人刺殺事件

大阪西淀川2人刺殺事件

事件概要

　2010年5月14日、午後5時10分頃、大阪市西淀川区歌島2丁目にあるマンションから「部屋で男性2人が倒れている」と119番通報を受けた。救急隊員が駆け付けると、胸などに刺し傷がある男性2人が室内で倒れていた（搬送時に心肺停止状態）。搬送先の病院で2人の死亡を確認した。

　翌15日、大阪府警は、マンション住人の無職、44歳男を殺人容疑で逮捕した。12月9日、精神鑑定の結果、刑事責任能力に問題はないと判断し、大阪地検は、45歳男を殺人罪で起訴した。

　※大阪市西淀川区歌島2丁目周辺の地図 - Yahoo!ロコ

更新日時：

2012年12月10日

時系列

日付		摘要
2010	05/14	大阪市西淀川区歌島2丁目のマンションで41歳男性と37歳男性が刺される
		午後5時10分頃、大阪市西淀川区歌島にあるマンションから「部屋で男性2人が倒れている」と119番通報
		救急隊員が駆け付けると、胸などに刺し傷がある男性2人が室内で倒れていた（搬送時に心肺停止状態）
		搬送先の病院で2人の死亡を確認
	05/15	大阪府警は、マンション住人の無職、44歳男を殺人容疑で逮捕。府警によると「命を狙われていたのでやられる前にやった」と容疑を認める
	12/09	精神鑑定の結果、刑事責任能力に問題はないと判断し、大阪地検は、45歳男を殺人罪で起訴

更新日時：

2012年12月10日

起訴状況

刑法

（殺人）
第百九十九条　人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

罪名	該当法	法定刑	量刑例
殺人罪	刑法第199条	死刑、無期、5年以上の懲役	殺人罪の場合

※　死刑がやむを得ない場合｜求刑死刑に対しての判決例｜無期懲役仮釈放者の平均在所年数

更新日時：

2012年12月10日

公判関係

第一審　大阪地裁（岩倉広修裁判長）　裁判員裁判

日付		摘要
2012	11/20	初公判	（冒頭陳述、罪状認否）　被告は「相手が私を殺しにきたので、やむをえずやった」などとして正当防衛による無罪を主張。弁護側は責任能力の有無についても争う姿勢を示す
	11/21	第2回公判
	11/22	第3回公判
	11/26	第4回公判
	11/27	第5回公判	（論告求刑、最終弁論、被告人の最終意見陳述）　検察側は「ナイフでめった刺しにするという凶悪な犯行で、２人の命を奪った結果は重大」として死刑を求刑
	12/12	第6回公判	（判決）　大阪地裁（岩倉広修裁判長）は「統合失調症で入退院を繰り返したが、犯行当時は症状がおおむね良好だった」として、完全責任能力を認め、無期懲役を言い渡し

　2012年12月、判決を不服として大阪高裁へ控訴。

　2014年3月25日、大阪高裁（中谷雄二郎裁判長）は一審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

　被告側は判決を不服として上告、2014年7月頃、上告を取下げ、無期懲役とした判決が確定した。

更新日時：

2015年2月20日

被告の判決状況

氏名	罪名	第一審			控訴審		上告審
氏名	罪名	求刑	判決	裁判所・日付	判決	裁判所・日付	判決	裁判所・日付
Y．Y．	殺人罪	求刑死刑	無期懲役	大阪地裁 2012/12/12	控訴棄却	大阪高裁 2014/3/25	上告取下げ	最高裁

更新日時：

2015年2月20日