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医療、医療制度などに関して

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1   低モラルの医師に対しての行政処分のあり方
更新日時:
05年11月12日

 ようやく低モラルの医師に対しての行政処分のあり方を修正するようですね。

 本来 医は仁術であり 人の模範となるべきなのに 強制わいせつ罪などの性犯罪を犯したり 健康保険という税金に対して診療報酬の不正請求をしても 今までは大した行政処分もなく問題になっていたのですが、遅ればせながら改革されるようです。

 簡単にまとめると以下のようになっています。

「事故調」の医療版にあたる調査機関の新設
医者や患者からの事情聴取やカルテの提出、立ち入り検査などを拒否した場合には罰則
「医師免許取り消し」と「業務停止」以外に業務停止を伴わない「戒告」を新設。
刑事事件にならなかったミスの責任も明確化する。
業務停止処分を受けた医師は、復帰前に倫理と技術の研修の再教育制度を義務化
患者から医師資格や処分歴も確認できるように開示義務


 しかし。。。

 過去6年間の行政処分の332人の内 不正請求以外が刑事事件ということは 332−68=264 で264人くらいが刑事事件になって判決が確定してるんですよね。

 わいせつ行為だけでも49人いるのに 医師免許取り消しが29人だけ??

 国民の税金から 余分に自分のぽっけに入れてるのが68人もいるのに 取り消しが29人だけ??

 /( .― .)\ はて?

 他の業種では考えられない処分の軽さですね。。。。

 教師にしても 人に教えるという立場から わいせつ行為は懲戒免職になり その罪の度合いによっては例え懲役刑が短くても実刑判決まで下っているのに。。。

 どの職業にでもモラルが低い人間はいますから 医師にしても例外ではないと思いますが、腐ったりんごは周りも腐らせてしまいますので やはり、そういうのは早めに排除してくれないと困りますからね。

 モラルや常識が無い医師であろうが 立派な人格者の医師であろうが 患者側から見れば同じ医師ですから 区別がつきませんw

 どのように医師法が改正されるかは 法案が通過してみないと分かりませんが、少なくとも刑事事件に至ったり わいせつ行為などのセクハラをした医師くらいは それなりの処分になるようにしてもらいたいものですね。

 そうでないと まともな感覚の医師にとっては とっても迷惑になりますから。。。


2   医師の行政処分を公開に変更
更新日時:
05年12月02日

 医療制度改革で行政処分の仕方も変わるようですが、厚生労働省のHPで公開するようなので、ある意味非常に分かりやすいですね。

 厚生労働省のHPに公開されていなければ 医師免許を持っていないか取り消しになった場合であるということと 行政処分は処分内容も公開することになっています。

 今までだと 調査するときに拒否されたら何もできなかったのが罰則規定まで設けるようですね。

 性犯罪の実例を見ていると わいせつ犯罪に多く医師もでてきています。

 低モラルの人間は 別に医師に限ったわけでなく どんな業種にもいますが、医業は職業柄高いモラルを求められて当然のことです。

 これで少しでも減ってくれたらいいと思うのですが、実際に処分されないと分からないでしょうねw そういう人達は。。。

 だって・・・

 「自分だけは大丈夫」って思っているでしょうから・・・


3 安楽死と尊厳死
更新日時:
06年03月26日

 医師が人工呼吸器をはずして 死期を早めた行為が、殺人になるのかどうか・・・?

 そういう行為があったことで、記事が多く出ていましたので、私が過去に経験したことを少し書いておきます。

 過去のページを読んでいる方であれば、私の過去のことをご存知だと思いますが、初めて見られた方のために簡単に説明しておきます。

 私の今の仕事は 街づくりという いわゆる都市計画の仕事をしているのですが、学生の時は、それとは全然畑違いの医学部で脳神経外科を専攻していました。

 過去に勉強していますので 当然のことながら 忘れている部分も多いのですが、そういう知識が 自分の脳細胞に記憶されています。

 私にも肉親がいて、過去に肉親の死に4度立ち会ったことがありますが、その都度、長男という立場上 延命治療をどうするかを 家族の代表として担当医師と話し合いました。

 以下に安楽死と尊厳死を決める際に満たさなければいけない要件を簡単に挙げます。

薬剤などを投与し、積極的に生命を縮める行為(安楽死)で合法となりうる要件
*耐えがたい苦痛がある
*死期が迫っている
*苦痛を和らげる方法がない
*患者の明らかな意思表示がある
治療中止(尊厳死)で合法となりうる要件
*死が不可避な末期状態
*患者の意思表示(家族による推定も含む)
*自然の死を迎えさせる目的に沿って中止を決める

 何故こんなことを書いたのか・・・

 実は、私の父親の時に尊厳死を、私の妹の旦那さん(義理の弟)の母親の時に安楽死を選択しているからです。

 義理の弟のお母さんは 癌を患い 長い期間苦しい闘病生活を送り 末期的症状で薬による苦痛の除去も不可能な状況になっていました。

 それに対して私の父親は 病院に搬送直後(倒れて30分前後)のCTスキャンの画像では 脳幹付近で太い血管が破裂したことにより、脳内出血をおこし 脳の大部分の細胞が損傷を受けていました。(CTの画像で脳全体の直径の半分の直径の範囲で出血していました)

 医師からの説明を受け、担当医師と人工呼吸器や人工心肺をどうするかを話し合っていた最中に 呼吸停止状態になってしまったために 親父の生前からの意思である 延命治療をしない という書面を交わすこともできなく、人工呼吸器をつけてしまいました。

 書面がない上に、容態が急変した以上 医師としては そうせざるをえないのですよね。。。

 脳以外の場所であれば、脳でも手術が可能な場所であれば、出血量が微量ならば、何とかなったかもしれないけど・・・

 医師から説明されるまでもなく、なまじ知識があるがために CTの画像を見ただけで 大好きな親父の死というのを 受け入れるしかなかった。。。

 脳死で植物状態であっても、どんな状態であっても生きていて欲しかった・・・

 いつも『死ぬ時はぽっくり死にたい』と親父が言っていましたので 私に出来ることは 自分の意思を伝えることが出来ない親父に代わって その思いを実現してあげることです。

 苦渋の選択でしたが・・・

 それからは おふくろや姉妹に 親父の状態が人工呼吸器はつけたけど いくら人工心肺をつけて治療を続けても治らない 脳死状態になっていることを分かりやすく説明し、尊厳死を皆で同意しました。

 親父が自分で自分の心臓の鼓動を打つのをやめたら そのまま安らかに逝かせてあげるように・・・

 病院に搬送され、24時間後には 帰らぬ人となってしまいました。。。

 その日が 平成9年2月23日 です。

 そして、義理の弟のお母さんの命日が 平成9年2月24日 です。。。

 くしくも親父が死んだ翌日を 義理の弟のお母さんが 以前から 自分の意思で安楽死をする日に選択されていたのです。。。

 医療は進歩しましたが、どうしても治せない場合が まだまだあります。

 今回の場合の人工呼吸器をはずすという行為は 自発呼吸が出来ない状態であれば、はずすことによって死に至るのは明白ですから 殺人罪に問われる可能性が高いので 普通の医師なら まずしない行為だと思います。

 親父の場合でも 人工呼吸器をつけたままで 死亡が確認された後 初めて人工呼吸器をはずしました。人工呼吸器は一度つけたら 自発呼吸が始まり 安定して呼吸が出来るようにならない限り、はずせないものなんです。

 医師というのは 患者さん自身が病気を治すのに補助・協力するのが 本来の立場であると思います。いくら不治の病と言えども、人の生殺与奪の権利を持っているわけでは無いです。

 終末期医療に関しては いろいろと難しい点も多いと思いますが、患者さんや家族の立場になって 最善の治療方法は何なのかを考えて行動してもらいたいと思いますね。。。


4 アルツハイマー病も結局の所・・・ストレスなんだよな。。。

 また、ストレス関連か・・・

 ここの所 性教育のすすめでも ストレスに関連してる事ばかり 書いてるし・・・


<アルツハイマー病>発症原因の一つ解明 佐賀女子短大教授

 アルツハイマー病は、ストレスが持続的に続いた際に増える「ホモシステイン酸」が脳の神経細胞死を招くことによって発症する場合がある。とのことだけど・・・

 本当にストレスが原因の病気って多いな。。。

 こうやって、ストレスとの関係が分かる病気が増えていけば・・・

 いかに、ストレスが厄介な代物で、蓄積しないように、解消しなければならない物だと言うことも分かるから・・・

 ストレス解消することが、大切だということだけでなく・・・

 相手にストレスを与えないようにする、『相手を思いやる気持ちの大切さ』も分かってくれるようになると、いいのだけどな。。。
更新日時:
07年03月05日


5 女性医師が現場を離れるのは、産婦人科に限ったことじゃないのですよね。。。

 産婦人科を志望して10年目前後の女性医師の約半数が、出産の現場から離れているという実態が19日、日本産科婦人科学会が全国の大学病院産婦人科教室を対象に行った調査で明らかになった。とのことですが・・・

 女性医師の増加で、出産子育て等で現場を離れる医師も増加してしまい、産婦人科に限らず、他の科目でも慢性的な医師不足になってしまっているのが、現状なんですよね。。。

 約30年くらい前に全国的に医大や医学部を増やして、医師自体の数は増えたのですが、女性医師の数も大幅に増えています。

 記事の中にも書いてあるように、女性医師の場合、結婚や出産、子育てを機に、現場を離れるという状況になっています。

 医師総数(医師免許所持者)は増えたのですが、そういった理由で現場を離れる女性医師の数が多いために、差し引くと、そんなに増えていないために、慢性的な医師不足になっています。

 産婦人科は、男性医師がなっている場合もありますが、女性医師である場合が、他の科目と比較しても多いという面があります。

 そして、医療制度改革で、医療点数が変わったために、病院(医院)経営が、難しくなっています。

 病院(医院)と言えども、他の業種と同じで、経営が成り立たないと事業を継続できません。

 産婦人科として、看板を上げる以上、それなりの診療報酬が見込める状況にないと、いけないのですが・・・

 婦人科は、婦人病が多いので、それなりの診療報酬はありますが、産科は、少子化の流れで、出産件数が減っています。

 東京、大阪、名古屋 の三大都市圏は、人口も多いですし、それなりの収入が見込めるので、開業される人も多く医者余りになっているのですが、それ以外の地域では、経営が成り立たないので、廃業したりして、慢性的な医師不足になっています。

 そして、これは、産婦人科の例ですが、少子化によって、小児科も経営が成り立たないために、減っているのが現状です。

 女性医師が増えている現状では、いかに女性医師が継続的に働けるような環境整備をすることによって、慢性的な医師不足を解消できるかどうかにかかっていると思いますね。
更新日時:
07年03月20日


6 救命救急医療について・・・

 もう去年のことですが、約半年前の2007年9月15日に突然の心臓発作で緊急入院をしました。

 既往症として心臓病を持っているわけではないので、自分自身驚きだったのですが、だんだん苦しくなってきました。

 母親と同居しているので、人がいないわけではないのですが、自分が話せなくなってからでは、119番に連絡することでも 気が動転してしまうと出来なくなってしまう場合があります。

 苦しさが増してきて・・・「このままだと・・・ まずいな」と思い、自分で119番をしたのですが、予想通り電話で話している最中に苦しくて話せなくなってしまいました。

 話せなくなってから、母親に受話器を渡しましたが、これも予想通り焦るばかりで、場所の説明すら満足に出来ていませんでした。(話せなくなっても意識はありましたから聞こえていますし、覚えてもいますw)

 話せなくなっていても、119番に繋がっていさえすれば良かったのです。

 119番はセンターに繋がりますし、かけてさえおけば、逆探知で場所を特定してくれます。逆探知するのに時間がかかるので、会話時間を引き延ばすというのがありますが、会話が無くても回線が繋がっていれば同じですから、自分の意識が無くなってもいずれ来てくれるだろうと思い電話をしました。

 程なく救急車が家に来ました。

 後で知ったのですが、心臓が停止した場合も想定して、蘇生させるために使う機械が積んである救助工作車も一緒に来ていたそうです。(使わないで済みましたけど^^;;)

 救急隊員と会話をするのも間々ならない状態で、首を振って答えるくらいでしたが、すんなり受け入れ先が決まり、その病院に搬送されることになりました。

 担架に乗る頃には、かなり意識も薄れていたのですが、「まだ遣り残したことがあるから 今は死ねない」と、なんとか意識を失わないよう自分に言い聞かせていました。(後で聞いたのですが・・・その時の私は、顔色が土色になっていたらしく、母親は、もう駄目だと覚悟したようです。)

 2次救急指定を受けているその病院のER(Emergency Room・救命救急室)に着いてから、CT(omputed Tomography)やレントゲンなどの一通り初期で必要な検査をし、ICU(Intensive Care Unit・集中治療室)に入ったのですが、CTの結果で動脈解離の疑いが出たので、その日の内に3次救急の国立病院機構の名古屋医療センターに移送されることになりました。

 名古屋医療センターのERに着いてからも、同じような検査をして、CCU(Coronary Care Unit・心臓内科系集中治療室)に入りました。

 CTを撮り直したことで動脈解離の疑いは晴れたのですが、何故このような発作が出たのかは、CTの結果では分かりませんでした。

 翌日には、最初の頃の状態が嘘のように改善されていましたが、原因を解明しないと、いつまた再発するか分かりませんし、再発した際の対処法も分からないでは困りますので、担当医と話して、カテーテル検査をすることにしました。

 それによって心筋梗塞は完全に打ち消されましたし、狭心症でもないのが分かりました。ただ、現実に症状として出てるので、考えられるのは、動脈が痙攣し狭心症になった可能性が高いという結果でした。

 検査の結果が良かったので、(一応ニトロを持つことにはなりましたが・・・)退院できました。

 9月15日に救急搬送で2次救急へ搬送されてから19日に退院するまで5日間ですが・・・

119番 ER ICU ER CCU 一般病室
通報 救急搬送 2次救急 救急搬送 3次救急

 検査結果が分かり、良ければ、いつまでも病院に長居はしたくありませんので、検査の翌日に退院することを決めましたが、それによって一般病室に泊まったのが1泊だけになりました。

 愛知県は人口が多いですから、病院などの医療機関も多いのですが、3次救急指定病院が12あります。参考までに紹介しておきます。

病院名

所在地

エリア
小牧市民病院 小牧市 尾張エリア
独立行政法人国立病院機構
名古屋医療センター
名古屋市中区
名古屋掖済会病院 名古屋市中川区
名古屋第一赤十字病院 名古屋市中村区
名古屋第二赤十字病院 名古屋市昭和区
社会保険中京病院 名古屋市南区
愛知医科大学病院
(高度救命救急センター)
愛知郡長久手町
藤田保健衛生大学病院 豊明市
半田市立半田病院 半田市 知多エリア
岡崎市民病院 岡崎市 三河エリア
厚生連安城更生病院 安城市
豊橋市民病院 豊橋市

 名古屋大学医学部附属病院、名古屋市立大学病院、トヨタ記念病院などは、この3次救急指定の12の中に入っていませんが、指定されていないと言うだけのことで、実際には対応できる病院も多くあります。

 今回は、指定されている中の一つにお世話になったのですが、本当に愛知県民で良かったな。。。 と思いました。

 退院してからは、『遣り残したこと』を一つずつ片付けていこうと思っていましたから、まず初めに、家の改修から始めていきました。
更新日時:
08年03月04日

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