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第一審判決分で性犯罪の量刑を比較(2005/6/22〜2011/11/8)

 罪名別
2005/6/22〜2011/11/8(No.001〜No.1000)の一審分のデータを元にグラフを作成 (元データについては 性犯罪・判例 のページへどうぞ)

 量刑別
2005/6/22〜2011/11/8(No.001〜No.1000)の一審分のデータを元にグラフを作成 (元データについては 性犯罪・判例 のページへどうぞ)

無罪 罰金 3年以下
(執行猶予付)
10年未満
(実刑)
10年以上
20年未満
有期20年以上 無期懲役 死刑 罪別 計
強盗強姦       20 40 23 19 3 105
強姦致死傷 4   8 77 56 18 8   171
集団強姦     7 24         31
強姦 8   7 64 31 6 1   117
強制わいせつ致死傷 1   34 66 6   2 1 110
強制わいせつ 8   52 65 9 1 1   136
わいせつ略取・誘拐     6 10 2 1 2   21
その他の刑法犯 4 17 21 12         54
児童買春・児童ポルノ   28 40 6         74
児童福祉法     16 20 1       37
痴漢、盗撮、淫行 11 63 15 6         95
刑罰別 計 36 108 206 370 145 49 33 4 951

更新日時: 2011年12月12日




性犯罪行為に対しての罪名別の量刑例

 条文に罰則規定が謳ってあるのですが、実際の裁判では、どれくらいの刑罰になっているのかを知ってもらいたいので、2005年9月から2007年3月までの約19ヶ月間に於いて公表された中で、私が知り得た分だけのデータからですが、罪名別にグラフにしてみました。

 実刑の有期懲役の場合は、懲役30年までありますが、3年の懲役刑と30年の懲役刑を同じにするよりも、8年を境に短期、長期と分類してる場合がありますので、3年を超え8年未満の件数と8年以上の件数とに分けてあります。

(強姦致死傷の1件の死刑は、最高裁で無期懲役破棄、高裁へ審理差し戻し分が入っています)

 罪質、犯罪件数、酌量要件など総合的に判断して、罪に対しての刑罰は決まります。

 グラフを見ての通り、強姦致死傷罪の1件の無罪判決は別として、強盗強姦、強姦致死傷、強姦罪では、4件の執行猶予付き判決以外は、実刑判決になっていますが・・・

 強制わいせつ罪は、無罪と執行猶予付き判決の方が、実刑判決より多くなっていますし、売春、児童買春、痴漢行為などの条例違反の罪は、罰金刑と執行猶予付き判決が大部分を占めています。

 性犯罪の実名公表は、罪の軽重に関係なくされていますが、実際の判決・略式命令には、これだけの差があります。

 目次のデータですから、罪が多い場合は『などの罪』と表していますので、何件の罪に対しての判決なのか?どういう罪を複合の行為に対しての判決なのか?などの細かい内容は分かりませんが、罪種ごとの量刑の特徴は分かると思います。

強盗強姦罪の場合
強姦致死傷罪の場合
集団強姦罪の場合
強姦、準強姦罪の場合
強制わいせつ致死傷罪の場合
強制わいせつ、準強制わいせつ罪の場合
わいせつ目的略取、誘拐罪の場合
強姦、強制わいせつ、誘拐罪以外の性犯罪(刑法犯)の場合
児童買春・ポルノ処罰法違反罪の場合
児童福祉法、売春防止法違反などの罪の場合
淫行、痴漢、盗撮行為での各都道府県条例違反の罪の場合
性犯罪・判例 罪名別に分類する前の日付順のデータ

 強制わいせつや痴漢行為などは、された側がわいせつな行為をされたと感じれば、した側が罪に問われる可能性がありますが・・・

 性犯罪が実名公表されるようになってからというもの・・・ そういう記事の中には、「これって・・・ 罪に該当するのだろうか?」、「相手に嵌められたのじゃないかな?」と感じたのもありましたから、実際の強制わいせつや痴漢行為に無罪判決が多いのも、分かるような気がします。

 ただ・・・ 刑法などが厳罰化の流れで改正されてからは、罰則強化され、確実に刑罰が重くなっています。

 安易な気持ちで軽くした行為も、確信犯的な強姦のような行為であっても、実名公表されることによって、当事者や家族が被る風評被害には、大差ないのが実状です。

 今は、そういう時代になっているということを覚えておいてもらいたいです。

 『これくらいは、いいだろう』とか、『嫌よ嫌よも良いのうち』などと、男性側の勝手な解釈で行動しないように、くれぐれも気を付けてもらいたいです。自分自身のためだけでなく、大切な家族のためにもね。。。

 相手に対する思いやりの気持ちの大切さを理解できる人が増え、相手に対して思いやりのない行動をする人が減り、犯罪件数も減少していくことを、心から願っています。
更新日時: 2007年05月07日



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