死刑に関して 刑場について・・・ 死刑執行方法 2003年以前の死刑被執行事例 死刑被執行事例（2004年以降） 獄死者事例（2004年以降） 2003年以前の死刑確定事例（2003年末時点未執行） 死刑確定事例（2004年以降） 共犯関係で複数の死刑確定者が出ている事例 死刑（死刑の可能性がある）事件の被告の公判予定 控訴審までに死刑判決を受けた被告（未確定） 求刑死刑に対しての判決例 死刑関連統計 複数の被害死者を出した犯罪行為に対しての判決例 死刑の執行や死刑囚の処遇などに関する法令

複数の被害死者を出した犯罪行為に対しての判決例

強盗殺人罪や殺人罪など殺意があって人を殺した場合や、いろいろな致死罪で2人以上死者が出た場合に、どれくらいの刑罰になっているのかをまとめてあります。 罪名別に特徴が分かるように、強盗殺人の場合、殺人罪の場合、いろいろな致死罪の場合に第一審、控訴審、上告審と分けてあります。

23　191などの様に数字が紫色になっている場合は、被告人が犯行当時少年だった場合の判決例です。また、同じ判決公判で複数人数に対して、同じ量刑なら同じ行で被告人の数字を入れて表示してありますが、違う量刑が下された場合には、行を追加し、同じNo,で、数字が　197　のように灰色で表示してあります。

No. 判決 求刑 死者数 罪名 備考 管轄裁判所 日付 365 死刑 求刑死刑 3 強盗殺人などの罪 千葉地裁 2007/03/22 345 2被告死刑 求刑死刑 4 強盗殺人などの罪 福岡地裁久留米支部 2007/02/27 303 死刑 求刑死刑 4 強盗殺人などの罪 千葉地裁 2006/12/22 301 無期懲役 求刑無期 2 強盗殺人などの罪 心神耗弱状態 横浜地裁 2006/12/19 300 無期懲役 求刑無期 2 強盗殺人などの罪 17歳の為、少年法適用で無期 金沢地裁 2006/12/18 295 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人、強盗強姦などの罪 大阪地裁 2006/12/26 279 死刑 求刑死刑 3 強盗殺人などの罪 福岡地裁 2006/11/21 274 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人などの罪 大阪地裁 2006/11/02 264 2被告死刑 求刑死刑 4 強盗殺人などの罪 福岡地裁久留米支部 2006/10/17 254 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人などの罪 東京地裁 2006/10/02 244 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人などの罪 熊本地裁 2006/09/21 184 無期懲役 求刑死刑 2 強盗殺人、殺人などの罪 強盗殺人罪を一人に対してのみ適用 静岡地裁 2006/06/23 167 死刑 求刑死刑 4 強盗殺人などの罪 長野地裁 2006/05/17 139 無期懲役 求刑死刑 2 強盗殺人罪 No.293　控訴審で死刑判決 福島地裁いわき支部 2006/03/22 132 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人などの罪 神戸地裁 2006/03/20 53 死刑 求刑死刑 2 強盗殺人などの罪 水戸地裁 2005/12/22

No. 判決 備考 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 352 控訴棄却 死刑 4 強盗殺人、死体遺棄などの罪 福岡高裁 2007/03/08 335 （控訴取下） 無期懲役 少年法適用で無期 2 強盗殺人などの罪 名古屋高裁金沢支部 2007/02/13 312 控訴棄却 2被告死刑 2 強盗殺人などの罪 福岡高裁 2007/01/16 309 （控訴取下） 死刑 2 強盗殺人などの罪 東京高裁 2007/01/12 306 控訴棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 東京高裁 2006/12/21 293 一審破棄 死刑 一審無期 2 強盗殺人罪 仙台高裁 2006/12/22 253 控訴棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 東京高裁 2006/09/29 172 一審破棄 死刑 一審無期 2 強盗殺人などの罪 福岡高裁 2006/05/24 172 控訴棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 福岡高裁 2006/05/24 23 一審破棄 2被告死刑 一審無期 4 強盗殺人罪等 名古屋高裁 2005/10/14 23 控訴棄却 死刑 4 強盗殺人罪等 名古屋高裁 2005/10/14

No. 判決 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 371 上告棄却 死刑 5 強盗殺人、現住建造物等放火などの罪 最高裁第3小法廷 2007/03/27 338 上告棄却 死刑 6 強盗殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/03/09 330 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/02/06 325 上告棄却 3被告死刑 3 強盗殺人、殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/01/30 287 上告棄却 死刑 2 強盗殺人、殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/11/24 267 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2006/10/26 243 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2006/09/21 229 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2006/09/07 226 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/09/01 193 上告棄却 死刑 3 強盗殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/06/27 181 上告棄却 2被告死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/06/09 179 特別抗告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/06/07 146 上告棄却 死刑 2 強盗殺人罪 最高裁第3小法廷 2006/03/28 117 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2006/03/02 110 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/02/24 92 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/02/14 24 上告棄却 死刑 2 強盗殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2005/10/17 7 上告棄却 死刑 2 強盗殺人罪 最高裁第2小法廷 2005/09/26 1 上告棄却 死刑 4 強盗殺人罪 最高裁第3小法廷 2005/06/07

強盗殺人の場合は、以上の表のように、第一審で4例、控訴審での1例を除いて、死刑判決になっています。 　139の事例は、「犯行は場当たり的で、殺害に計画性は認められない」、「反省の態度を示し、更生の可能性がないとはいえない」と、第一審で死刑を回避し、無期懲役となったのですが、控訴審の293にあるように一審破棄で死刑判決になっています。（その後上告を取り下げて死刑が確定しています。） 　5例の無期懲役の内、第一審の300と控訴審の335は同一の事例ですが、加害者が18歳未満の少年であるので、本来死刑とすべき場合は無期懲役とするという少年法の規定に該当するため無期懲役になっています。 　301は、心神耗弱状態であったということで、無期懲役に減刑されています。 　以上のように、5例の内の4例は、控訴審で死刑になった事例若しくは死刑が相当なのに、法制上減刑されている場合になっています。 　本来なら死刑という場合も、死刑と考えたら、上記事例の中で、死刑以外の刑罰になっているのは、184の一例だけになります。 　184の場合は、被害死者が2名になっていますが、1名に対して強盗殺人罪、もう1名に対しては殺人罪を適用されています。この事例の記事を読んだ時にも、強盗目的の殺人と言うより怨恨での殺人行為の印象を強く受けました。2名殺害という責任は重いのですが、深く反省し、情状面も考慮されての無期懲役のように感じました。（ここには載っていませんが、控訴審判決でも無期懲役になっていました。） 　強盗殺人罪の事例から、この184の事例を除くと、全てが死刑が相当の事例になってしまいます。 　強盗殺人罪の場合は、2人以上殺したら・・・ 　余程の酌むべき事情が無ければ、刑罰は　死刑　と言う状況をデータが表しています。 　強盗殺人罪に対して、殺人罪の場合は、以下のようなデータになっています。 　殺人罪の場合は、強盗殺人罪と違い、被害死者2人で死刑もあれば、死者5人で無期懲役の場合もありますので、表を分かりやすくするためにグラフを作ってあります。

No. 判決 求刑 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 379 懲役１２年 求刑懲役15年 2 殺人などの罪 大阪地裁 2007/04/10 373 懲役１２年 求刑懲役18年 2 殺人、嘱託殺人罪 旭川地裁 2007/03/29 372 死刑 求刑死刑 3 殺人、死体遺棄などの罪 大阪地裁 2007/03/28 361 懲役２８年 求刑無期 3 殺人などの罪 仙台地裁 2007/03/15 347 無罪 求刑無期 2 殺人、殺人未遂罪　（心神喪失状態） 大阪地裁 2007/02/28 343 死刑 求刑死刑 2 殺人、死体遺棄などの罪 静岡地裁 2007/02/26 340 死刑 求刑死刑 2 殺人、死体損壊、死体遺棄罪 岐阜地裁 2007/02/23 329 懲役２０年 求刑懲役25年 2 殺人罪 旭川地裁 2007/02/05 310 懲役１９年 2 殺人、放火などの罪 さいたま地裁 2007/01/12 299 無期懲役 求刑無期 2 殺人罪 水戸地裁 2006/12/18 291 懲役１４年 求刑懲役15年 2 殺人、激発物破裂の罪 東京地裁 2006/12/01 288 懲役２５年 求刑無期 2 殺人罪 釧路地裁 2006/11/27 286 無罪 求刑死刑 2 殺人などの罪 富山地裁 2006/11/21 271 無期懲役 求刑無期 2 殺人、傷害致死など罪 広島地裁 2006/10/31 262 無期懲役 求刑無期 5 殺人、嘱託殺人罪 名古屋地裁 2006/10/16 257 死刑 求刑死刑 3 殺人、傷害致死などの罪 甲府地裁 2006/10/11 209 懲役１２年 - 2 殺人罪 仙台地裁 2006/07/21 164 無期懲役 求刑死刑 2 殺人などの罪 松山地裁 2006/05/16 155 懲役１８年 求刑懲役20年 3 殺人罪 大阪地裁 2006/05/08 151 懲役１０年 求刑懲役12年 2 殺人罪 長野地裁松本支部 2006/04/25 112 懲役２０年 求刑懲役30年 3 殺人罪 奈良地裁 2006/02/24 90 懲役８年 求刑懲役10年 2 殺人罪 前橋地裁高崎支部 2006/02/10 84 懲役８年 求刑懲役10年 2 殺人罪 福岡地裁久留米支部 2006/02/07 43 死刑 求刑死刑 2 殺人などの罪 千葉地裁 2005/12/12 11 死刑 求刑死刑 7 殺人罪、傷害致死罪 福岡地裁小倉支部 2005/09/28 9 無期懲役 求刑無期 2 殺人、放火などの罪 さいたま地裁 2005/09/26

No. 判決 一審 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 316 控訴棄却 死刑 2 殺人、死体遺棄などの罪 福岡高裁宮崎支部 2007/01/23 298 一審破棄 死刑 一審無期 2 殺人、現住建造物放火の罪 大阪高裁 2006/12/15 259 控訴棄却 死刑 2 殺人などの罪 名古屋高裁金沢支部 2006/10/12 255 控訴棄却 死刑 2 殺人、銃刀法違反の罪 東京高裁 2006/10/05 251 控訴棄却 死刑 4 殺人、現住建造物等放火などの罪 東京高裁 2006/09/28 250 控訴棄却 死刑 5 殺人などの罪 東京高裁 2006/09/28 220 控訴棄却 死刑 20 殺人などの罪 東京高裁 2006/08/18 202 控訴棄却 無期懲役 2 殺人などの罪 東京高裁 2006/07/10 194 一審破棄 無期懲役 一審死刑 3 殺人などの罪　　（心神耗弱状態） 東京高裁 2006/06/27 168 控訴棄却 無期懲役 2 殺人などの罪 福岡高裁 2006/05/18 165 控訴棄却 懲役１７年 2 殺人などの罪（従犯） 福岡高裁 2006/05/16 163 控訴棄却 死刑 2 殺人などの罪（主犯） 福岡高裁 2006/05/16 145 控訴棄却 死刑 26 殺人などの罪（地下鉄サリンなど） 東京高裁 2006/05/30 130 控訴棄却 死刑 4 殺人などの罪 東京高裁 2006/03/16 129 控訴棄却 死刑 26 殺人、殺人未遂などの罪（地下鉄サリンなど） 東京高裁 2006/03/15 116 控訴棄却 無期懲役 2 殺人罪 高松高裁 2006/02/28 94 控訴棄却 死刑 2 殺人などの罪 名古屋高裁金沢支部 2006/02/16 39 控訴棄却 死刑 2 殺人罪 札幌高裁 2005/12/01 37 一審破棄 無期懲役 一審死刑 2（妻・養母） 殺人罪 仙台高裁秋田支部 2005/11/29 35 控訴棄却 死刑 6 殺人、傷害致死などの罪 仙台高裁 2005/11/22

No. 判決 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 282 上告棄却 無期懲役 4 殺人、放火などの罪 最高裁第1小法廷 2006/11/16 258 上告棄却 死刑 2 殺人などの罪 最高裁第1小法廷 2006/10/12 241 特別抗告棄却 死刑 26 殺人などの罪（地下鉄サリンなど） 最高裁第3小法廷 2006/09/15 233 上告棄却 死刑 2 殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/09/08 208 上告棄却 無期懲役 2 殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/07/20 191 二審破棄 無期破棄 2 殺人などの罪　　（審理差し戻し） 最高裁第3小法廷 2006/06/20 185 上告棄却 死刑 2 殺人などの罪 最高裁第3小法廷 2006/06/13 72 上告棄却 懲役１２年 2（子2人） 殺人などの罪 最高裁第2小法廷 2006/01/25 61 上告棄却 死刑 4 誘拐、殺人、死体損壊などの罪 最高裁第3小法廷 2006/01/17 44 上告棄却 死刑 5 殺人、死体遺棄罪 最高裁第1小法廷 2005/12/15 28 上告棄却 無期懲役 2 殺人、詐欺などの罪 最高裁第1小法廷 2005/10/26

強盗殺人の場合は、金品目的であるし、被害者が加害者と縁もゆかりも無い見知らぬ第三者である場合が多く、非常に公共性が高く、社会的影響が大きいという面もあり、死刑と無期懲役しか謳っていないように刑罰が重いということもありますが、殺人罪の場合は、死刑、無期懲役以外にも有期刑が条文に謳ってあるように、実際の判決で出る刑罰も様々です。 　親子間、兄弟間、夫婦間など縁が深い関係にあっても、殺人行為は発生していますが、縁が深ければ深いほど、公共性は低くなりますから、他の第三者に危害を加える可能性も低いと判断されやすく、刑罰が軽くなる傾向があるように見受けられます。 　2人以上の被害死者が出た事件であっても、どれだけの刑罰になるのか、殺人罪適用の場合は、他に犯した罪と総合的に判断するしかないですね。 　殺意はあっても、酌むべき事情が多ければ、刑罰は軽くなりますし、逆に酌むべき事情が無ければ、減刑すべき材料が無いですので、当然の事ながら罰も重くなりますからね。。。 　ただ、殺人罪以外に、営利目的略取（誘拐）や、強制わいせつ致死、強姦致死などの罪が加わる場合は、金銭が目的であるとか、性欲を満たすためであるとか、身勝手な己の欲望を満たすための犯行になりますし、被害者が縁もゆかりもない第三者になる場合が殆どで公共性も高くなるために、刑罰は重くなっていくと考えられます。 　参考までに、いろいろな致死罪の場合を・・・

No. 判決 求刑 死者数 罪名 管轄裁判所 日付 290 懲役９年 求刑懲役15年 4 傷害致死ほう助などの罪（ほう助犯） 神戸地裁 2006/11/30 280 懲役１３年 求刑懲役25年 2 傷害致死などの罪 那覇地裁 2006/11/16 276 懲役１５年 求刑懲役17年 4 傷害致死、逮捕監禁致傷などの罪（従犯） 千葉地裁 2006/11/07 276 懲役１７年 求刑懲役20年 4 傷害致死、逮捕監禁致傷などの罪（従犯） 千葉地裁 2006/11/07 203 懲役１６年 求刑懲役20年 2 危険運転致死傷罪 横浜地裁 2006/07/13 197 懲役１２年 求刑懲役14年 4 傷害致死、監禁などの罪（従犯） 千葉地裁 2006/07/04 197 2被告懲役１４年 求刑懲役16年 4 傷害致死、監禁などの罪（従犯） 千葉地裁 2006/07/04 190 2被告懲役１５年 求刑懲役20年 4 殺人予備などの罪 前橋地裁 2006/06/20 143 無期懲役 求刑死刑 2 強盗致死罪 岡山地裁 2006/03/24 67 懲役２０年 求刑懲役20年 3 危険運転致死傷罪 仙台地裁 2006/01/23

死刑に関して 刑場について・・・ 死刑執行方法 2003年以前の死刑被執行事例 死刑被執行事例（2004年以降） 獄死者事例（2004年以降） 2003年以前の死刑確定事例（2003年末時点未執行） 死刑確定事例（2004年以降） 共犯関係で複数の死刑確定者が出ている事例 死刑（死刑の可能性がある）事件の被告の公判予定 控訴審までに死刑判決を受けた被告（未確定） 求刑死刑に対しての判決例 死刑関連統計 複数の被害死者を出した犯罪行為に対しての判決例 死刑の執行や死刑囚の処遇などに関する法令

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