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死刑判決の事件

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川崎3人刺殺事件


事件概要

 2009年5月30日午前6時50分頃、川崎市幸区中幸町のアパート1階で、男が、大家の73歳男性と、アパートに住む弟の71歳男性、そのの妻の68歳女性の3人を包丁で次々と刺した。搬送先の病院で3人の死亡を確認した。

 被害者の39歳次女が3人が刺されているのを発見、110番通報。神奈川県警幸署は、1階に住む無職の57歳男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。容疑を殺人に切り替え捜査。同年9月17日、横浜地検は、大家の男性ら3人対する殺人罪で無職の57歳男を起訴した。
更新日時:
2010年11月3日




起訴状況

刑法

(殺人)
第百九十九条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

罪名 該当法 法定刑 量刑例
殺人罪 刑法第199条 死刑、無期、5年以上の懲役 殺人罪の場合

※ 死刑がやむを得ない場合死刑執行方法
更新日時:
2010年11月3日




時系列
日付 摘要
2009 05/30 午前6時50分頃、川崎市幸区中幸町のアパート1階で、男が、大家の73歳男性と、アパートに住む大家の弟の71歳男性、その妻の68歳女性の3人を包丁で次々と刺した。3人は搬送先の病院で死亡を確認。
被害者の39歳次女が3人が刺されているのを発見、110番通報。
神奈川県警幸署は、1階に住む無職の57歳男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。その後、容疑を殺人に切り替え。
容疑者は「一家に長年の恨みがあったので刺した」。「ドアの開け閉めや洗濯機の音がうるさくて我慢できなかった。殺すつもりはなかった」と供述
05/31 無職の57歳容疑者を殺人容疑で横浜地検川崎支部に送検
06/02 神奈川県警幸署は、司法解剖の結果、3人の死因は胸などを刺されたことによる失血死と発表
06/15 横浜地検川崎支部は、57歳容疑者について、本格的な精神鑑定を実施するため横浜地裁川崎支部に鑑定留置を請求、裁判所は請求を認める。(期間:6月16日〜9月15日)
09/12 57歳容疑者の精神鑑定を行った医師が「精神病には当たらない」と診断し、横浜地検に報告したことが分かる。
09/17 横浜地検は、大家の男性ら3人対する殺人罪で無職の57歳男を起訴
2010 07/15 公判前整理手続き 第1回協議 2度目の精神鑑定の実施を医師に依頼
2011 03/25 公判前整理手続き協議 公判日程を決定
争点整理の結果、被告の刑事責任能力の有無は争われないことに
06/02 第一審 初公判
06/10 第一審 論告求刑公判 検察側は、被告に対して死刑を求刑
06/17 第一審 判決公判 横浜地裁(秋山敬裁判長)は被告に対して求刑通り死刑を言い渡し
06/29 被告の弁護団は、判決を不服として東京高裁に控訴
07/04 被告が控訴を取下げ、死刑判決確定
2015 12/18 東京拘置所に於いて、津田寿美年死刑囚(63)の刑を執行
更新日時:
2015年12月19日




公判関係

第一審 横浜地裁(秋山敬裁判長) 裁判員裁判


事件番号:平成21年(わ)第1908号|傍聴券交付情報:横浜地裁
日付 摘要
2011 06/02 初公判 (冒頭陳述)
 弁護側は当時71歳男性に対する殺意の強さや、当時68歳女性を殺害した経緯について争う考えを示す
 検察側は「当時71歳男性のドアの開閉音に怒りを爆発させ刺し殺した」と指摘。当時71歳男性の胸の傷の深さが16.5センチで、心臓や肺を貫通していたなどとして「残虐で執拗」と主張
06/03 第2回公判 (被告の供述調書の朗読、証人尋問) 当時68歳女性の長女や被告の知人女性が出廷し証言
06/06 第3回公判 (証人尋問) 事件当時、被告、被害者と同じ階に住んでいた女性は、事件前に被害者との仲に悩む被告の姿を見た、などと証言
06/07 第4回公判 (弁護側の被告人質問) 被告は「3人を殺害したのは非情なこと。被害者、家族の皆さん、本当にすみません。財産もない私は命で償うしかないと思って過ごしている」と述べる
06/08 第5回公判 (鑑定医の証人尋問) 鑑定医は、被告について刑事責任を問うための責任能力はあると指摘
06/09 第6回公判 (被告人質問、遺族9人の意見陳述) 遺族は極刑求め、被告は再び謝罪
06/10 第7回公判 (検察側:論告求刑 弁護側:最終弁論、被告人の最終陳述)
 検察側は「3人のかけがえのない命を奪った結果は極めて重大」として死刑を求刑
 弁護側は「衝動的な犯行で深く反省もしている。無期懲役が相当」と主張
 被告は最終意見陳述で「極刑は覚悟している」と述べる
06/17 第8回公判 (判決) 横浜地裁は、「3人の尊い命が奪われた重大性を考えれば、極刑はやむを得ない」として、求刑通り死刑判決を言い渡し
 2011年6月29日、被告の弁護団は、判決を不服として東京高裁に控訴した。7月4日被告は控訴を取り下げ死刑判決が確定した。
更新日時:
2011年7月5日




被告の判決状況

氏名 罪名 第一審 控訴審 上告審
求刑 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付
津田寿美年 殺人罪 求刑死刑 死刑 横浜地裁
2011/6/17
控訴取下 東京高裁
2011/7/4
-
更新日時:
2011年7月5日




死刑執行

 2016年12月18日、法務省は、平成21年に川崎市で起きたアパート大家の男性ら3人殺害事件の裁判員裁判で死刑判決を受けた津田寿美年死刑囚(63)ら2人の死刑を同日執行したと発表した。裁判員裁判で死刑判決を受けた死刑囚では初。執行は今年6月以来で、岩城光英法相は10月の就任以来初の執行。
更新日時:
2015年12月19日



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