公判関係 |
 |
第一審 福島地裁郡山支部(有賀貞博裁判長) 裁判員裁判 |
事件番号:平成24年(わ)第127号|傍聴券交付情報:福島地方裁判所 |
日付 |
摘要 |
2013 |
03/04 |
初公判 |
(冒頭陳述、罪状認否、証人尋問) 被告は「最初は、殺意はなかった」と一部否認
検察側は、被告が事件の2ヶ月前、金銭トラブルから自分の当時の妻を、自宅のあった会津若松市の山中で千枚通しで刺す事件を起こしたと指摘。元妻は証人尋問で「頭を十数発殴られ、首を刺された。脳梗塞の後遺症が出たと後に診断された」と述べる |
03/05 |
第2回公判 |
(証人尋問、被告人質問) 元妻は「被告人は弁護人から被害者への謝罪文を書くよう促されたと話していたことから反省しているとは思えない」と述べ、被害者遺族は、「極刑にならないと2人に顔向けができない」「極刑は家族みんなの願いです」などと涙を流して訴える |
03/06 |
第3回公判 |
(被告人質問) 被告は争点の一つ、殺意発生の時期について「初めから殺すとは考えていなかった」「ロープは家人を縛るため。脅すためにナイフで切ったり工具でたたくことも考えた。当たり所が悪ければ死なせてしまうかもしれないとは思った」と述べる |
03/07 |
第4回公判 |
(被告人質問、遺族の意見陳述) 被害者の長男は意見陳述で「(被告人が)これまでの供述を否認し、反省が見られない。死刑にしてほしい」と求める |
03/08 |
第5回公判 |
(論告求刑、最終弁論、被告の最終意見陳述) 検察側は「残虐極まる犯行。極刑をもって臨む他なく、それが正義にかなう」として死刑を求刑
弁護側は、「思いつきとも言える犯行。罪を認め、法廷でも反省の姿勢を見せている。更生の可能性がある」などと訴え、被告は、「一生かけて罪をつぐない、(殺害した)2人のお墓に参りたい」などと述べる |
03/08
〜14 |
裁判官・裁判員評議 |
03/14 |
第6回公判 |
(判決) 「動機はあまりにも身勝手で、酌むべき事情は見当たらない」、「更生の余地が全くないとは言えないことなどを考慮しても、刑事責任は極めて重大だ」などとして、福島地裁郡山支部(有賀貞博裁判長)は、求刑通り死刑判決を言い渡し |
|
※2013年3月14日、弁護側は量刑を不服として即日控訴 |
控訴審 仙台高裁(飯渕進裁判長) |
日付 |
摘要 |
2013 |
10/17 |
|
期日取り消し |
11/28 |
初公判 |
(冒頭陳述) 弁護側は一審判決の破棄を、検察側は控訴棄却を求める |
12/25 |
第2回公判 |
(証人尋問) |
2014 |
02/13 |
第3回公判 |
(被告人質問) |
03/18 |
第4回公判 |
(弁論) 弁護側は、被告が夫婦のために毎日お経を唱え、死刑になった場合は献体や臓器提供を希望していると述べ、「反省は相当に深まっている」と強調した。検察側は「利欲的で身勝手な犯行。真摯な反省は見られない」と改めて指摘し、控訴棄却を求め、結審 |
06/03 |
第5回公判 |
(判決) 仙台高裁は、死刑とした一審の裁判員裁判判決を支持し、弁護側控訴を棄却 |
|
※2014年6月13日、被告の弁護人は仙台高裁判決を不服として最高裁に上告 |
上告審 最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長) |
日付 |
摘要 |
2016 |
01/26 |
口頭弁論 |
弁護側は「計画性はほとんどなく、死刑にすべきではない」と主張。裁判員の女性は正常な判断ができない状態なのに、解任しなかったことも憲法違反と訴えた。検察側は上告棄却を求めた |
03/08 |
判決 |
最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は、被告の上告を棄却 |
|
|
|