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埼玉・熊谷6人連続殺害事件


事件概要

 2015年9月14日、夕方、熊谷市見晴町の住宅で田崎稔さん(55)と妻美佐枝さん(53)が殺害される。同16日、熊谷市石原の住宅で白石和代さん(84)が、同市石原の別の住宅で加藤美和子さん(41)と長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)が殺害される。警察官が事件の聞き込み捜査中に容疑者を発見。容疑者は警察の説得を無視して自殺を図る。警察は、頭部を強打・骨折し意識不明となったところ身柄を確保。病院に搬送した。

 9月24日、殺人などの容疑で逮捕状を取ったペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)が搬送先の病院で意識を回復。10月8日、埼玉県警は、熊谷市見晴町の田崎稔さん(55)夫妻を刺殺したとして、殺人と住居侵入容疑で、30歳容疑者を逮捕した。

 11月4日、埼玉県警は、白石和代さん(84)に対する殺人と住居侵入容疑で30歳容疑者を再逮捕。同25日、埼玉県警は、加藤美和子さん(41)母子3人に対する殺人と住居侵入容疑で30歳容疑者を再逮捕した。

 12月8日、さいたま地検は、鑑定留置をさいたま地裁に請求して認められたと発表した。決定は7日付けで、鑑定留置の期間は2015年12月8日から2016年3月11日まで。2016年3月8日、さいたま地検は、さいたま地裁に5月13日までの鑑定留置の延長を請求し、7日付で認められたと発表した。5月13日、殺人などの容疑で逮捕され精神鑑定が実施されていたペルー人の30歳容疑者の鑑定留置が終了した。

 5月20日、さいたま地検は、強盗殺人、死体遺棄、住居侵入罪で、ペルー人の住所不定、無職の30歳男を起訴した。
 
更新日時:
2016年5月20日




時系列
日付 摘要
2015 09/14 夕方、熊谷市見晴町の住宅で田崎稔さん(55)と妻美佐枝さん(53)が殺害される
09/16 熊谷市石原の住宅で白石和代さん(84)が殺害される
熊谷市石原の住宅で加藤美和子さん(41)と長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)が殺害される
17時14分頃、警察官が事件の聞き込み捜査中に容疑者を発見
17時33分頃、容疑者は警察の説得を無視して自殺を図る(両腕を包丁で数回切った後、窓から投身)
警察は、頭部を強打・骨折し意識不明となったところ身柄を確保。病院に搬送
09/24 殺人などの容疑で逮捕状を取ったペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)が搬送先の病院で意識を回復
10/08 埼玉県警は、熊谷市見晴町の田崎稔さん(55)夫妻を刺殺したとして、殺人と住居侵入容疑で、30歳容疑者を逮捕
11/04 埼玉県警は、白石和代さん(84)に対する殺人と住居侵入容疑で30歳容疑者を再逮捕
11/25 埼玉県警は、加藤美和子さん(41)母子3人に対する殺人と住居侵入容疑で30歳容疑者を再逮捕
12/08 さいたま地検は、鑑定留置をさいたま地裁に請求して認められたと発表。決定は7日付け
鑑定留置の期間:2015年12月8日から2016年3月11日まで
2016 03/08 さいたま地検は、さいたま地裁に5月13日までの鑑定留置の延長を請求し、7日付で認められたと発表
05/13 殺人などの容疑で逮捕され精神鑑定が実施されていたペルー人の30歳容疑者の鑑定留置が終了
05/20 さいたま地検は、強盗殺人、死体遺棄、住居侵入罪で、ペルー人の住所不定、無職の30歳男を起訴
更新日時:
2016年5月20日




起訴状況

刑法

(強盗致死傷)
第二百四十条  強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。

(死体損壊等)
第百九十条  死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。

(住居侵入等)
第百三十条  正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

罪名 該当法 法定刑 量刑例
強盗殺人罪 刑法第240条 死刑、無期懲役 強盗殺人罪の場合
死体遺棄罪 刑法第190条 3年以下の懲役
住居侵入罪 刑法第130条 3年以下の懲役、10万円以下の罰金

無期懲役仮釈放者の平均在所年数

求刑死刑に対しての判決例死刑がやむを得ない場合死刑執行方法
更新日時:
2016年5月20日




公判関係

公判前整理手続
 2017年4月、第1回公判前整理手続きで地裁が鑑定を行うことを決定。弁護側が推薦した捜査段階とは別の医師が鑑定を担当。

 同年9月、精神疾患があるとの鑑定結果。被告の訴訟能力について「自分が裁判にかけられていることや弁護人がついているということを理解する能力が阻害されている」と結論。一方で「治療すれば回復する可能性もある」と言及され、被告への治療は既に開始された。

精神鑑定結果
 被告については、刑事責任能力の有無などを調べるために鑑定留置が行われたが、さいたま地検は刑事責任能力が問えると判断し起訴した。一方で、弁護側の請求で実施された精神鑑定では、被告は「精神疾患がある」との診断結果が出たといい、結果が分かれた。

第一審 さいたま地裁(佐々木直人裁判長) 裁判員裁判
日付 摘要
2018 1/26 初公判 (冒頭陳述、罪状認否) 被告は起訴内容について「私もカップを頭の上に置いた」などと意味不明な発言を続け、認否を明確にしなかった。弁護側は意見を留保した上で「犯罪が成立する場合は心神喪失として無罪を主張する予定」とした。
2/19 論告公判 (論告求刑、最終弁論) 検察側は死刑を求刑した。弁護側は最終弁論で、被告が当時精神疾患だったとして無罪を主張
3/9 判決公判 (判決) さいたま地裁(佐々木直人裁判長)は、被告が遺体を隠したり血痕を拭き取ったりしていたことなどから「犯行時においても違法性の認識を欠いていたとは考え難い」と指摘。「心神喪失で処罰はできない」とする弁護側の主張を退け、「完全責任能力を有していた」と認定し、求刑通り死刑を言い渡し
2018年3月9日、32歳被告の弁護側は判決を不服として即日控訴

控訴審 東京高裁
更新日時:
2019年3月8日




判決状況

氏名 罪名 第一審 控訴審 上告審
求刑 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付
ナカダ・ルデナ
バイロン・ジョナタン
殺人罪 求刑死刑 死刑 さいたま地裁
2018/3/9 
    東京高裁      
更新日時:
2019年3月8日



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