|
|||||||||||
|
事件概要 |
|||
2009年11月6日、島根県境に近い広島県北広島町の臥龍山山頂付近で女性の頭部が見つかった。翌7日未明、島根県警が記者会見し、広島県警がDNA型鑑定をした結果、10月26日から行方不明になっていた19歳女子大学生と確認されたと発表。 11月7日に頭部を司法解剖した結果、死後1~2週間経過していたことが判明。顔面は殴打痕があり内出血していたのが分かった。同日、広島、島根両県警合同捜査本部は、残りの遺体発見や容疑者特定をすべく本格的に捜査を始めた。 11月6日の頭部発見以降、7日に左大腿骨の一部、8日に両手足のない胴体部分、9日に左足首、19日に爪が発見され、その後のDNA型鑑定の結果、19歳女子大学生の遺体と確認された。 |
|||
2016年12月20日、島根・広島両県警合同捜査本部は、殺人と死体損壊・遺棄容疑で、遺体発見2日後に交通事故で死亡した島根県益田市の会社員、矢野富栄容疑者=当時(33)=を容疑者死亡で書類送検。 2017年1月31日、松江地検は、書類送検された島根県益田市の会社員、矢野富栄容疑者を、容疑者死亡で不起訴処分とした。松江地検は、矢野容疑者のデジタルカメラや記録媒体にあった平岡さんの遺体、首を圧迫された痕跡など計57枚の画像や、知人に「大変なことをした」と話した点などの間接証拠から、容疑者以外の第三者による関与はないと判断した。島根・広島両県警合同捜査本部は解散し、捜査は終結した。 |
|||
|
|||
|
遺体に残った痕跡などから・・・ |
||||||||||||||||||
キノコ狩りに来ていた男性が頭部を発見してから、大腿骨の一部、裸で両手足が無い胴体部分、左足首が発見され、DNA型鑑定の結果、被害に遭われた19歳女子大学生の遺体と確認されました。 遺体には、被害に遭われた方が亡くなるまで、また、亡くなってから、犯人がどのようなことをしたのかの痕跡が残ります。 発見された遺体には、捜査関係者の話として、以下のような痕跡があったと報道されました。
個々の痕跡について関連するものをまとめ、可能性の一つとして、考えられることを挙げていきます。
解剖所見でも見れれば、遺体の状態が詳しく分かるので、どういう状態だったかを推測しやすいのですが・・・ マスメディアに流れる数少ないリーク情報からですと、この程度の可能性くらいしか推測出来ませんね。。。 |
||||||||||||||||||
|
問われる可能性のある罪 |
||||||||||||||||||||||
マスメディアによっては報道内容が微妙に違うことがありますので、一概に言えないのですが、報道から知りうる状況、物的証拠(遺体の痕跡)などから事実だろうと思われることを元にして、本件で問われる可能性のある罪を挙げていきます。 2009年10月26日、21時15分以降、19歳女子大学生の所在が不明になっています。人が居た道を歩いていたにも関わらず女子大学生が忽然と消えていますので、犯人が車を使用しているのが容易に想像つきます。女子大学生の知り合いならば、声をかけられれば自分から車に乗ることもありえますが、犯行の手口の残忍さから、被害者と犯人は面識が無かった可能性の方が高いと思います。 犯人の目的が、営利目的、わいせつ目的、生命、身体に対する加害の目的のなんであれ、アルバイト先から大学の寮に戻る途中で女子大学生を拉致しています。人を略取していますので、営利目的等略取罪。
拉致してから、目的を果たす場所までと、目的を果たした場所で女子大学生が逃げれないように不法に逮捕、監禁していますので、逮捕監禁罪。
わいせつ目的だったのか、生命、身体に対する加害目的だったのかは、遺体に残った痕跡の「顔の殴打跡(内出血)」、「顔に手袋を着けた手で強い力を加えた跡」、「顔に足跡のようなもの」、「発見された胴体部分は裸」、「胴体の胸に刃物による傷跡(生活反応なし)」、「胴体は外見上性別が分からないくらい損傷」、「胴体で多くの内臓が欠損」、「大腿骨には肉片が無かった」などから、被害者が強姦されただろうことが推測できます。 拉致する際に車で運転手が1人で拉致しようとすると、被害者は逃げやすいですし、大声を出して助けを求めることも出来ます。仮に、運転手1人で拉致が出来たとしても、運転しているので、脅すことは可能でも、車の中で被害者を拘束することが出来ないので、隙を見て逃げることが可能ですが、それが出来なく、忽然と消えています。 遺体に残った痕跡の「顔に手袋を着けた手で強い力を加えた跡」、「顔に足跡のようなもの」は、被害者の頭の動きを止める人間が居たことを表しますが、頭だけ押さえても首から下の動きが制限されていなければ、女子大学生の身体の自由はききます。 女子大学生の身体の自由を奪うために頭を押さえていた以上、下半身にもう一人以上存在しています。2人以上で強姦行為をしていますので、集団強姦罪になり、よって、死に至らしめているので、集団強姦致死罪。
ひものような物で絞殺してるので、殺人罪。
遺体をバラバラにしているので、死体損壊罪。
遺体を遺棄してるので、死体遺棄罪。
罪が多いので、時系列順に罪をまとめておきます。
遺体に残った痕跡から、2人以上の犯人で集団強姦行為をしたのを推測できますが、「拉致した時も運転手以外に女子大学生を拉致する役の者がいた」と、考えた方が忽然と消えたという状況をすんなり納得できます。 そして、もし、被害に遭った女子大学生を有無を言わせず拉致したとしたら・・・ 強盗殺人目的の犯行だった闇サイト殺人事件(愛知女性拉致殺害事件)の場合の運転手1人と女性を拉致した2人の計3人と同様に、本件の犯行も3人で行われた可能性が高いように感じます。 |
||||||||||||||||||||||
|
遺体の損壊や遺棄の仕方から考えられること |
||
現時点では、容疑者のよの字もありませんが、犯人が何故こんな犯行をしたのか、遺体の損壊や遺棄の仕方から考えられることを挙げておきます。 本件では、遺体が切断され、これまでに頭部、両手足が無い胴体部分、左大腿骨の一部、左足首が発見されています。頭部や胴体の首には、殺害方法が分かるような証拠(殺人の証拠)が残っていたのに、その部分はそのままで、胴体部分で内臓や胸など多くの部分が欠損していたり、左足の太もも部分の肉が削ぎ落とされ、大腿骨だけの状態で発見されました。 殺人の証拠が残り、遺体が損壊され、遺棄されていましたので、検察が、物的証拠で殺人、死体損壊、死体遺棄罪を立証するのが容易になります。ただ、主たる罪が殺人罪の場合の量刑例を見ていただければ分かると思いますが、被害死者が1名の場合は、殺人、死体損壊、死体遺棄の罪だと、殆どが有期懲役刑になっています。 ただし、本件では被害に遭われた方が拉致されていますから、それらの罪に営利目的等略取誘拐の罪が加わり、さらに重くなりますが、それでも、軽くて懲役20年以上の有期懲役刑、重くて無期懲役刑と、まず量刑に死刑が選択されることはありません。 このように、被害死者が1名の場合には、滅多に死刑が選択されることが無いのですが、例外があります。 それは、殺人計画性が高く(最初から殺すつもりで行動するので危険性が高い)、無差別殺人(誰が被害者になってもおかしくないため危険性が高い)、強盗目的や性犯罪目的での殺人行為(己の欲望を満たすためには、第三者の生命を平気で奪うので危険性が高い)などの場合です。これらの場合で犯した罪が多い場合には、当然の事ながら、罪質が悪く、罪責が重くなっていきますので、軽くても無期懲役刑、重ければ、例え被害死者が1人であっても死刑はありえます。 何故なら、そういう人間を世間に出しておくと、いつでも、誰かが、どこででも、何の落ち度もなく殺されてしまう可能性が高くなるので、裁判所で「死刑が止むを得ない」と刑罰に死刑を選択せざるを得ない状況になるからです。 強姦致死や集団強姦致死のように、被害者を姦淫し、死に至らしめた場合には、遺体に強姦特有の皮下出血や体内にDNA型鑑定で犯人を特定できる体液などの証拠が残ります。もし逮捕、起訴されれば、当然の事ながら言い逃れができませんので、裁判で死刑か無期が宣告されるのを待つだけになります。 本件は、犯人が自分の欲望を満たすためや、自分の身を守るためには、なんでもありという考え方での犯行になっています。遺体を損壊した状況から、犯人が自分につながる証拠を確実に消そうとしたと考えられます。 強姦行為の罪跡が残っている取りだした内臓や太ももの肉の部分は、そのまま残しておくと、いくら腐敗していったとしても、自分のDNA型が見つかれば、犯人にとって脅威の存在になります。遺体を損壊した場所や遺棄した場所に残しているのではなく、東京江東区女性バラバラ殺人事件のように細かくして下水に遺棄したり、下水が整備されていない地域に住んでいる場合には、大きなホテルに宿泊してトイレなどから遺棄したことが考えられます。 また、損壊した遺体を無造作に遺棄した状況から、「自分につながる証拠さえ隠滅すれば、捜査機関が自分に辿り着くことはない」という犯人の自信が感じられますので、被害者と犯人のつながりの薄さが見えてきます。 と言うことは・・・ 「犯人が、自分達の欲望(性欲や征服欲など)を満たすために、無関係で弱そうな女子大学生を拉致して集団強姦し、その罪跡や自分達につながる証拠を隠滅するために、生き証人となる女子大学生を殺し、遺体を損壊し、損壊するのに抵抗がある頭部をそのままで、また、損壊して証拠を隠滅した後の胴体部分や大腿骨などを無造作に遺棄した」と考えた方が状況に合っているような気がします。 |
||
|
物証などから推測した犯行で考えられる犯人像 |
||||||||
私は、犯人が女子大学生を拉致してから遺棄するまで、どのような犯行をしたのかを、物証などから以下のように推測しました。
拉致してから殺害するまでは、己の欲望(性欲や征服欲など)を満たすために、女子大学生に対して、容赦無く暴力をふるい、恐怖感を与え続け、集団強姦によって精神的に殺してから絞殺していますので、女子大学生を2度殺しています。 犯人の欲望が、「これもしたい、あれもしたい」と爆発暴走した状態になっているように感じるのですが・・・ なんか・・・ 犯人が「狩り」をして楽しんだような印象を受けます。 次に、発見された遺体に残った痕跡から、犯人が自分に繋がる証拠部分を隠滅したのだろうと推測したのですが、女子大学生を殺害したのも、罪跡を隠すためだけでなく、自分が捕まらないために生き証人を残さないよう殺したと感じます。つまり、最初から強姦だけでなく殺害する計画で拉致したように思います。 遺体の損壊状況から、犯人の痕跡(体液、汗、唾液など)が残る部分が除去されているのが分かりますので、この時点では、冷静に行動しているように思います。ただ、ここまで冷静に損壊していると、逆に、どれだけ重い罪を犯し、捕まれば、どういう刑が待っているのかも知っていての犯行のように感じます。 今は、You Tubeで、それなりのキーワード検索すれば、日本の動画ではなく、本国のサーバにある動画を見れますから、医学、医療関係者以外の人でも、それなりの情報を得ることが可能な時代になっています。本件の遺体の損壊の仕方から、本件の犯人も、江東区のバラバラ殺人事件同様、You Tubeなどネットから得た知識の範囲内で、見様見真似で損壊していったと思います。 損壊された遺体は、これまで何ヶ所かに分けて遺棄され、頭部、両手足の無い胴体部分、それに左足に関係する大腿骨の一部と左足首が発見されていますが、両手、右足に関する情報はありません。 「大きくて損壊するのが面倒な部分の胴体」と「損壊するのに抵抗がある頭部」が原形に近い状態で遺棄されていて、運搬も損壊も胴体や頭部と比較して容易な両手足については、肉が削ぎ落とされた左大腿骨の一部と左足首が発見されているということになります。 警察の捜索は、機動隊の応援も得て、かなり大規模なものでした。にも関わらず、手足に関しては、左大腿骨の一部と左足首以外が見つかっていないのですから、両手、右足、足首から上の左下腿部については違う所にあると考えた方がしっくりします。つまり、「無いものは見つけれない」ということです。 本件は、拉致の状況からして、単独犯ではなく複数犯でしか出来ない犯行ですし、遺体に残った痕跡からも複数犯であるのが伺えます。仮に、拉致から損壊までは一緒に行動したとしても、遺棄については、遺体がバラバラにされていて個々に運搬可能なのですから、別々に行動することが出来ます。 共犯関係のリスク分配で、頭部や胴部を遺棄した犯人とは違う別の犯人が、「右手、右足、左手、左足首から上の下腿部を遺体損壊現場から持っていった」という考え方が出来ます。 何故なら、これまでの遺体をバラバラにした事件では、そのままだと遺棄する際に運搬が大変だから、運搬しやすいようにバラバラにした事例が多くありました。本件は、島根、広島県で起きています。近くに山も海もありますし、ましてや、車を使っているのですから、遺体を遺棄するためであれば、あえてバラバラにしなくても、いくらでも、そのままで遺棄出来ます。 それなのに、バラバラにしたのは、自分達に繋がる部分の証拠隠滅工作しなければならなかったからということもありますが、共犯関係者のリスク分配をする必要があったからバラバラにしたと考えた方が本件には合っているように思います。 通常の集団強姦の共犯関係は仲間内(友達同士)が多いので、本件もそうである可能性はあるのですが、本件はただの集団強姦ではなく、集団強姦致死の殺人事件です。友人同士だと1人が逮捕されたら全員逮捕につながります。全員が死刑になるかもしれないような罪をはたして友人同士で犯すのかいささか疑問です。 捜査を撹乱させるために遺棄場所を分散して遺棄することがありますが、それにしても、もし、友人同士なら遺体を遺棄する際も一緒に行動しますし、広範囲で動けば動く程、足を付けやすくなるので、広くなったとしても、ある程度の大きさの円の中で分散して遺棄します。これだけの大捜索をしていれば、遺体の大部分が発見されていない方が不思議です。 なにより、バラバラにしたらそれだけ手間がかかるのですから、友人同士で人数がいれば、そんな手間をかけないで、遺棄すると思いますから、共犯関係は元々の友人関係ではなく、どちらかと言うと、無関係に近い者同士で「女性を確実に強姦するために」即席で出来た共犯関係者と考えられます。 ですので、拉致から強姦、その後の殺人までの間は一緒にいても、普段は一緒に行動しないから一緒に遺体を遺棄できない。それぞれが遺棄出来るよう、また、共犯関係のリスクを同等に分配するために、遺体をバラバラにする必要があったから損壊した。と考えると辻褄が合ってきます。 腕も足もそのままでは長いので、犯人が肘で切断し、上腕部と前腕部に、足は膝の部分で大腿部と下腿部に切断したから、足が大腿部の大腿骨や下腿部の足首だけが見つかったような気がします。 頭部と胴体部分などの遺棄を担当した犯人が、証拠(遺体に残っていた自分達の痕跡部分)に繋がる部分の隠滅工作をしてから、わざと無造作に遺棄したように思います。無造作に遺体を遺棄したことで、捜査機関に対して「お前らには、俺らを見つけられないよ」という意味合いがこもっているように感じます。 自身で納得できる証拠隠滅工作をしたせいなのか、それとも捕まらないという自信からくるのか、根拠は分かりませんが、無造作に遺棄してありましたから、この犯人が自信家だろうことは推測できます。 箇条書きでまとめると以下のようになります。
これらのことから、愛知拉致殺人事件で使われたような闇サイトの一種で、強姦など性犯罪を目的とした仲間を集うサイト(レイプサイト)を接点として集まり今回の犯行を起こしている。犯人達は、異常者でもなんでもなく、外見上どこにでもいるような人達。遺体を冷静に証拠隠滅しながら損壊し、無造作に遺棄した犯人は、どちらかと言うと自信家。ということが本件では考えられます。 被害に遭われた方の無念が晴らせれば・・・ と、遺体に残った痕跡から、いろいろと推測してきましたが、私の推測では、被害に遭われた女子大学生と犯人達は無関係ですし、犯人達の共犯関係も目的のために即席で出来た関係が薄い者同士ですから、容疑者を見つけるのは容易でありません。 ですが、日本の警察は優秀です。証拠が少ない場合には、その少ない証拠で地道な作業を淡々とこなしていきますので時間はかかりますが、捜査の方向性さえ誤らなければ、必ず犯人(容疑者)に辿り着きます。 人によって見方は違いますが、私から見ると本件には、こういう可能性もあるように感じます。こうしてサイトで書いて公開しておけば、いずれ捜査関係の人の目に留まる日が来ることもあると思います。可能性の一つとして参考になる部分でもあれば幸いに思います。 |
||||||||
|
犯人の遺留物が残っている可能性が高い犯行現場は・・・ |
||
私が発見された遺体の痕跡から推測した犯行では、拉致し、逮捕監禁し、強姦し、殺害し、遺体を損壊し、遺体を遺棄しています。拉致は、島根県浜田市港町近辺ですし、遺棄してあったのが、広島県北広島町東八幡原の臥龍山山頂付近でした。 被害者の頭部が見つかった時に流れた情報の中に、ガムテープやさるぐつわなどで口が塞いであったというようなことはありませんでした。 都会で拉致していれば、どこにでも人がいますから、愛知女性拉致殺害事件や江東区女性殺害事件の場合をみても分かるように、犯人は、さるぐつわなどで声を出させないようにします。 それが、本件では無いです。 拉致し、逮捕監禁している時は、クロロホルムや暴力で気絶させたり、ナイフで脅すなどして声を出させないようにすることが可能なので、そういう痕跡が無くても声を出せない場合があるのですが、犯人が乱暴や強姦した時についただろうと思われる痕跡は、明らかに被害者が抵抗しているから、余計に乱暴され、それらの痕跡が残ったことが分かります。 抵抗していたら声くらい出します。助けを求めるために叫びます。 もし、人に、そんな声を聞かれたら、110番通報され、一巻の終わりになるかもしれないことを、用心深い犯人が考えないわけがありません。 でも、犯人は、そうしていました。 それに遺体の痕跡から、犯人が被害者に恐怖感を与えて楽しんでいたように見えますので、もしかしたら、逆に、声を出させよう、泣き叫ばせようと、わざとさるぐつわなどで口を塞がなかったようにも思います。 ということは、いくら女子大学生が、声を出そうが、泣き叫ぼうが、第三者の耳には届かない、周囲に人気がない、民家など無い所まで拉致して連れていった。そして、被害者が逃げようとしても、逃げきれないで、すぐに捕まえることができるくらいの大きさの建物を利用した。 だから、犯人は、安心して、そうしていた。ということが推測できます。 乱暴し、強姦し、殺害した後で、遺体を損壊していますが、大きな刃物を使って切断していますので、損壊時でもある程度大きな音がします。ですので、殺害後、遺体を移動させ、別の場所で損壊したとは考えにくいので、乱暴してから損壊するまでは、同じ所でしていると思います。 本件に限らず、何にでも言えるのですが、証拠を残さないようにするには、人に見られず、痕跡を残さず、いかに短時間で済ませるかになります。ですが、本件は、いくら、そうしようとしても、乱暴した時、殺害した時、遺体を損壊した時など、犯罪行為の性格上、長時間になり、激しい動きになるため、犯行現場に何らかの証拠が残りやすいことをしています。 被害者は後頭部に怪我をしていましたので、その場所の壁には、被害者の毛髪とか血液がついている可能性が高いですし、人は死ねば死に水が出ます。遺体を大きな切り口で切断など損壊すれば、切断面に生活反応が見られないという特徴は出ますが、切断した箇所から多かれ少なかれ体液や血液が漏れます。漏れた場所をいくら綺麗に拭きとっていたとしても、ルミノール試験をすれば発光反応しますし、隙間や微量な物だと拭きとることは出来ません。 このように犯行現場には、被害者の遺留物、痕跡が多く残ります。 そして犯人は、その場所で被害者を監禁し、強姦し、殺害し、遺体を損壊していますので、かなり動いていると思いますし、長時間居たことになりますから、至る所に犯人の遺留物が残っている可能性が高いと思います。
と言えば・・・ 山小屋とか1件だけポツンとある別荘や廃屋くらいですが・・・ 夜遅く拉致されていますから、その場所に居たのは深夜になっていたと思います。時期的に冷え込んでいたと思いますので、暖がとれる所となると、廃屋では難しいので廃屋の可能性は低くなります。 犯行現場は、山小屋とか1件だけポツンとある別荘の可能性が高いように感じます。 自分や家族が所有している別荘ならば、不法侵入にはならないのですが、多くの証拠を残す結果になります。証拠から自分が容疑者に結び付きますから、計算高い犯人が、そんな危ない橋を渡るかが疑問になります。 ただし、監禁してから遺体を損壊するまでの時間が長いと、証拠が多くなりすぎますので、逆に、自分の知らない場所では不安になるため、自分や家族が所有している別荘を利用する可能性もあります。 犯人がどこまで考えて行動したかによりますので、山小屋とか1件だけポツンとある別荘は、どちらも可能性があります。 もし、他人の所有物である建物を利用した場合には、犯人は、目的のためには何でもありになっていますから、鍵がかけてあったとしても壊して入ったと思います。 もし、そうだとすると・・・ ここでも、罪が追加されます。
本件の場合は、海にも近いですが、森林も多い地域ですから、人里離れた所にポツンと管理用に山小屋が結構ありそうな気がします。ですので、それらを地道な捜査で潰していけば、犯行現場が特定できると思います。 犯行現場が特定できれば、建物内にある遺留物を採取し、鑑定が必要な物については、科捜研に送れば、後は、科捜研が解明してくれます(科捜研は忙しくなりますが、総力を挙げてすると思います)。 犯行現場なら、犯人の遺留物が残っている可能性が高いですから、もし、被害者以外のDNA型が出てきたら、照合しながら粛々と内偵作業をしていくだけです。 ただし、本件の捜査が始まってから、3週間経過しています。遺体の捜索も重要ですが、犯行現場の特定も同様に重要です。並行して捜査しているはずですから、マスメディアに情報が流れていないだけで、もう現場が特定され、作業に入っているかもしれないです。 何故なら、犯人に繋がる証拠を広い範囲で採取するため現場保存が大切ですし、犯人に繋がる証拠を見つけたなんて情報を、わざわざマスメディアに流して、犯人に教える必要ありませんから・・・ |
||
|
犯行後、犯人が必ずと言っていいくらいとる行動 |
||
本件の犯人が、事件を起こし、証拠隠滅工作をしたということは、なにより捕まりたくないからです。 捕まりたくない犯人が、犯行後、捕まらないようにするためには、捜査機関の動向について知る必要がありますから、犯人は、必ず事件に関しての情報をチェックしていきます。 本件の犯人は、ネットを利用している節が随所に見受けられますので、犯行後の情報収集もネットを利用しているだろうことが容易に推測できます。 本件は、その地域の地方紙だけでなく、犯行の残忍さから、全国紙も事件を取り上げていますので、地方紙の山陰中央新報や中国新聞をチェックしなくても、全国紙をチェックしていけば、捜査機関のだいたいの動向はつかめます。 ネットでは、キーワード検索すれば、知りたい情報について書いてあるサイトやブログを見つけることが出来ますが、本件に関する記事を個々に探さなくても、大きなポータルサイトでは、いろいろなマスメディアからの数多くの記事を一ヶ所に集めてある所があります。 それが、ニューストピックスですが、事件によっては、記事が多く個別のトピックとして扱われている場合があります。 Yahoo!は、日本最大のポータルサイトで、閲覧数も半端な数字ではありません。犯人がYahoo!ニュースの島根女子大生死体遺棄事件のトピックを見ている可能性は非常に高いと思いますし、もし、トピックを見ていたら、トピにリンクしてるこのページを見てる可能性もあると思います。 |
||
|
犯人の少なくとも1人は、浜田市若しくは、周辺の島根、広島県内(中国地方)の居住者 |
||
本件のように、有無を言わせず拉致する場合、浜田市でなくても、どこで起きても不思議ではないのですが、浜田市で起きました。 浜田市は、人口約60,700人の島根県の一つの市です。人口約880万人に住んでいる東京都区部(23区)の総面積621.81平方キロより広い面積(689.60平方キロ)に約6万人です。いくら山が多いとは言え、一つの署で、東京23区に匹敵するエリアをみることになります。 ちなみに、私が住んでいる愛知県の名古屋市が、人口約226万人で、面積326.43平方キロです。名古屋市全域の倍以上の広さなのですから相当な広さです。 確かにこれだけ広くて人口が少ないと、犯人にしてみたら、目撃される心配も少なくなりますから、逃げやすく、犯行がしやすくなります。それで、浜田市を拉致する場所にしたような気がします。 そうだとしても、拉致した場所は、人がいる市街地です。ぶっつけ本番では、どこかで人に見られたり、失敗やミスをしたりして、ここまで犯人が痕跡を残さないで拉致や遺棄をするのは難しいです。 ですので、犯人が、拉致する時間、拉致する場所、拉致してから監禁場所までの移動ルートや所要時間、監禁する場所、遺棄した場所など、事前に下見や予行演習をして把握していた可能性が高くなります。 そして、犯人の少なくとも1人は、それらをしているため、浜田市若しくは、周辺の島根、広島県内の市町(浜田市の市境が隣県の広島県の県境になるので、隣の市町が広島県になります)に住んでいる可能性が高くなります。 本件は、19歳女子大学生が偶然に、犯人が待ち伏せていた所を通りかかったから拉致された可能性が高いですが、その犯人が下見をしていたのが考えられるので、前もって19歳女子大学生に目星をつけていて拉致した可能性もあると思います。 ただ、どちらの場合にも、女子大学生の知人友人関係ではありませんので、犯人が捜査線上に浮かんできません。そういう状況なので、遺体が見つからなければ、永久に行方不明事件になる可能性があったのですが、犯人が何を思ったのか、無造作に遺棄してあったので、遺体が見つかりました。 見つからなければ、自分がしたことが分からないのに・・・ 見つかることによって捕まる可能性が出てくるのに・・・ あえて、自分がしたことを表に出すかのように、犯人は遺体を遺棄しました。 はなから警察を馬鹿にしてるのか、絶対に自分は捕まらないという思い上がりなのか分かりませんが、少なくとも自己顕示欲が強い自信家であることは間違いなさそうです。 ただし、罪を犯せば、警察など捜査機関が動きますから、「自分だけは絶対に捕まらない」なんてのは、ありえないのですけどね。 |
||
|
本件の犯罪行為を死刑適用基準に照らし合わせてみると・・・ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
物証などから推測すると、上記の様な犯罪行為と考えた方が状況に合うようになったのですが、本件がどれくらいの量刑になるのか、殺人罪には死刑の規定がありますので、死刑に関してのページの死刑適用基準で紹介した以下の12項目の要件に当てはめて考えてみます。
このように、本件を死刑適用基準に照らしてみると、被害死者が一人であり、殺人前科がない(?)という2点以外は、現時点でも要件を満たしています。 いわゆる初犯で、被害死者が1人の場合になるのですが、そういう場合でも、罪質が悪く、罪責が重い場合には、実際に死刑判決が出ています。なので、死刑適用基準でこの状態では、有期刑はありえなく、無期以上で、死刑もありうる状況になっています。 性犯罪と殺人の場合は、性犯罪と殺人罪に問われた場合の量刑を見てもらえば分かると思いますが、実際にあった判決例でも無期か死刑しかありません。そして、無期か死刑の違いは、総合的に判断して死刑が止むを得ないか、止むを得なくないかの違いです。 しかも、本件は、殺人計画性が高く(最初から殺すつもりで行動するので危険性が高い)、無差別殺人(誰が被害者になってもおかしくないため危険性が高い)で、強盗目的や性犯罪目的での殺人行為(己の欲望を満たすためには、第三者の生命を平気で奪うので危険性が高い)に該当しているため、死刑が止むを得ないと判断されても、何ら不思議がない事件です。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
本件を他の同様な拉致殺害事件と比較してみると・・・ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本件は、殺人罪が主たる罪になりますから、現行法であれば、裁判は必ず裁判員裁判になります。 一般の方が裁判員として参加することになりますから、もう少し分かりやすく、同様に、初犯で被害死者1名の強盗及び性犯罪目的の女性拉致殺人事件と比較して書いておきます。 ちなみに、本件については、現時点では、まだ容疑者が逮捕されていません。検察が何の罪で起訴するか確定していませんので、遺体に残った痕跡や状況などから、問われる可能性がある罪を挙げてあります。
本件を含めて3事件を並べて書くと、上記のようになります。無期になっているのは、自首して事件解明に協力し減刑された場合や、殺人計画性が弱いとか、己の犯した罪の重さを自覚し、被告自ら死刑をもって謝罪とする気持ちがあり真摯に反省するなどした場合で、特段の事情があった場合です。 現時点で本件には、特段の事情に相当するものはありません。よって、本件は、死刑が止むを得ないと判断されても、何ら不思議がない事件になります。 ちなみに、殺人事件は未遂も含めて年間1000件以上ありますが、凶悪で、残虐で、社会的影響が強く、刑罰に死刑もありうる事件というのは、ほんの数例です。そういう事件の時の警察は、是が非にでも事件を解決しようと、信じられないくらいの組織力、捜査力を発揮します。 本件は島根、広島両県警合同捜査本部ですので、島根、広島両県警察本部が総力を結集しますが、それだけでなく、その上に位置する警察庁も事件解明に協力していきます。 犯行から犯人が自己顕示欲の強い自信家のように見えると私は書きましたが、仮に優秀な頭脳を持っていたとしても、警察という巨大な組織が、組織として動いた時には、いくらでも優秀な人材が居ますから、地道な捜査活動をする捜査員だけでなく、そういう人達も事件解明に協力していきますし、それとは別に桁違いのスーパーコンピュータも頭脳になります。 しかも、容疑者として逮捕、起訴されたら終わりです。 起訴されれば、被告がいくら言い訳しようが、本件は、状況証拠、物的証拠の積み上げで立証可能です。 最初から、勝ち目が無いのですよね。。。 本件の犯人は、島根県警浜田署ではなく、警察という巨大な組織を相手にしてしまうような犯罪行為をしたのですが・・・ 罪を犯した以上、当然の事ながら、その罰を受けなければいけません。 人は有頂天になると、後は落ちていくだけなんですが・・・ 犯人がどうしてそこまで自信家になれるのか? どういう根拠を持っての自信なのか? 非常に疑問でしたし、不思議でした。もしかしたら、警察という巨大な組織が、犯罪によっては、こういう動きをすることもあるということを知らなかったのかな? と感じます。 被害に遭われた方の無念が晴らせるよう、早期に容疑者が特定できることを切に願います。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
性犯罪は、欲望が増幅すると、年齢、職業などに関係なく犯してしまう可能性がある |
||
私のサイトは、「性教育のすすめ」のコンテンツから、相手に対して思いやりのない行動をとれば、罪に問われる場合もありますから気を付けてくださいということで、罪に問われたらどうなるかを分かりやすく書いた「性犯罪」のコンテンツが出来、同様に、思いやりの無い際たる行動として殺人行為があるので「殺人事件」のコンテンツが出来ています。 殺人事件より古くからある性犯罪のコンテンツでは、以前に、1000例調べれば、ある程度の傾向が分かるだろうと、約1000例の逮捕、送検事例から、いろいろな傾向を調べたことがあります。 その際に、ざっとまとめてありますので、性犯罪容疑で逮捕、送検・・・のページを見ていただくと、性犯罪は、性欲という異性の肉体に対する欲望が根本にありますので、年齢、職業、地位、名声、妻帯者など関係なく、誰でも理性で抑えることが出来なければ犯してしまう可能性がある犯罪行為だということが分かると思います。 ちなみに、強姦容疑の156例の内、無職は41例しかなく、少年少女、学生の20例を足しても61例(約4割)で、残りの6割は、ちゃんとした職業を持っている人達です。 制限することで容疑者が枠からはずれてしまう場合もあるので、本件の場合には、被害者が19歳女子大学生で女児ではないこと、計画の立て方、遺体損壊の冷静さなどから、「異常者ではなく、どこにでもいる人」とあえて制限しませんでした。 強盗目的であれば、もっとお金を持ってそうな相手を狙いますから、19歳女子大学生が狙われることはありませんが、狙われました。この行動が、「お金は別にいい、あるから」とも受け取れます。 そして、自分に繋がるだろう部分の徹底した証拠隠滅工作をしたということは、犯人に捕まりたくないという思いがあると共に、捕まっては困る何らかの事情、つまり守るべきものがあったからそうしたとも受け取れます。 ただし、欲望が増幅してピークになると、もう一つの可能性が出てきます。証拠隠滅兼○○○です。○の中は、ちょっと書けませんが、そうなると、「狩り」をしているように感じたのは、文字通り「狩り」だったのかもしれませんし、リスク分配がリスク分配兼□□□分配になります。そう考えると、何故、こんな死刑になるようなリスクの高い罪を犯したことや、損壊された遺体で無くなっていた部分があったこと、大腿部が骨で発見されたのに、足首はそのままで発見されたことなど、いろいろと辻褄が合ってきます。 ○○○や□□□は、日本ではありえないことですが、以前に外国のある地域では日常的にあったことです。 人の持っている欲望は、留まるところを知らないので、可能性としてはあります(仮に、そうだとしても、善悪の判断はつきますから、完全に刑事責任能力はあります)。この可能性は出来ることなら否定したいのですが、出てこない部分、無くなった部分の位置を考えると、その可能性が確かにあります。 もし、そうなら、細かく砕いて遺棄していませんので、事件後、約3週間経っているけど・・・ あることをするために、今なら、まだ持っているかもしれないです。同様な事件を起こさない限り、2度と手に入りませんので、大切に保存してる可能性もあります。
この場合には、以前に推測した犯行が微妙に変わります。 以前に、「犯人が、自分達の性欲を満たすために、無関係で弱そうな女子大学生を拉致して集団強姦し、その罪跡や自分達につながる証拠を隠滅するために、生き証人となる女子大学生を殺し、遺体を損壊し、損壊するのに抵抗がある頭部をそのままで、また、損壊して証拠を隠滅した後の胴体部分や大腿骨などを無造作に遺棄した」と推測したのですが、以下のように変わります。
この場合は、性欲だけでなく、性欲以外の欲望を満たす目的で犯行を企てています。その欲望を満たすためには、被害者を殺さなければ達成できません。拉致する前から殺す計画で拉致していますので、殺人計画性が強固なものになっています。 死刑か無期かのボーダーで争われる際に多いのが殺人計画性の強弱です。計画性が弱いので無期、強固だから死刑と、量刑が大きく変わる部分でもあります。 死刑適用基準の要件に照らし合わせた際、死刑が止むを得ないと判断されても、何ら不思議はないということを以前に書きました。 本件はいろいろな状況、物的証拠から、殺人計画性が強いとは感じていたのですが、もし、犯行がこうなら、殺人計画性は強固なものになります。被害死者が1名と言えども、死刑以外の刑罰は見当たりません。 こんなこと想像もしたくなかったですし、書きたくなかったのですが、容疑者が特定されていませんし、現に可能性としてありますので、容疑者特定のために、可能性の一つとして書いておきます。 とにかく、犯人が捕まれば、事件の全貌が分かると思いますので、早く容疑者を特定することですが、現時点では犯人に繋がる直接証拠が無いと思いますから、容疑者に到達するまでに多少の時間はかかると思います。 本件には、こういう可能性もありますし、人間の内面は、外面と違う場合が往々にしてありますので、最初は、変に犯人像を描くのではなく、いろいろな可能性を考え、かなり幅を持たせ、可能性を潰しながら徐々に狭めていった方が、容疑者に早く到達すると思います。 それにしても・・・ 犯人は、本当に、完全犯罪を出来ると思ったのだろうか? もし、そうだとしたら、自己顕示欲が強い自信家だけでなく、相当、自信過剰で傲慢でもありますね。 |
||
|
現場に痕跡が無い場合には、ネットに痕跡を残している場合が多くある |
||
私は、Yahoo!ニュースのトピックスエディターをしていますので、気が向いた時にトピックにある関連情報を編集しているのですが、どちらかと言うと殺人など重い犯罪に関するトピックを多く編集しています。 新規トピックについても犯罪に関することであれば、気が付いた時に読まれた方がざっと分かるように最低限の情報を入れるようにしていますので、本件が個別トピックとして出来た際にもそうしてきました。 事件について書くためには、その事件を知る必要がありますし、マスメディアによっては微妙に内容が違っている場合も多いですから、仮に関連する記事がどんなに多くても、記事には一通り目を通してから書きだします。本件については、頭部の司法解剖の結果が分かった11月7日の夜から関連情報に書きだしました。 今の警察の捜査力は上がっていますので、通常の死体遺棄事件の場合には、遺体の身元判明も容疑者特定もさほど時間を要しないくらい早いです。本件もすぐに容疑者が特定されるかな?と思いながら関連情報を編集し始めました。 遺体がバラバラに切断されていたため、強い恨みからか、捜査機関は、まず被害者との交友関係を洗いますし、通常の死体遺棄事件の場合には、その線から容疑者が浮かんできます。 それが、本件の場合、交友関係には不審な点が見られず、発見された胴体部分に徹底した証拠隠滅工作がしてありました。それも普通では考えられないような証拠隠滅の仕方でした。 関連情報をまとめていく内に・・・ 顔は当然分かりませんが、犯人が「お前らには、俺らを見つけられないよ」と、笑いながら高見の見物をしている姿が浮かんできました。 私は、個別事件について、自サイトでは稀にしか取り上げませんし、取り上げても、量刑に死刑もありうる場合や少年でも重罰になる場合、複数犯の場合には複数にも死刑が下される場合など、裁判員裁判の参考になになりそうな事件について書いてきました。 そういう事件の取り上げ方でしたので、本件のように容疑者が特定される前に書いたことは一度もありませんでしたが、犯人はこれだけのことをしたのだから、犯人にそれなりの罰を受けてもらわないと、被害に遭った女子大学生の無念を晴らせません。 本件は、起訴されれば裁判員裁判対象の事件になりますので、どういう感じで量刑を決めていくのか、犯人がどれくらい残虐なことをしたのかなどを閲覧された方々に知っていただくと共に、犯人が私のページを見るように自サイトにページを作り、本件について考えられることや可能性のあることなどを書いていくことにしました。 13日から16日まで予定があったため17日以降しか出来ませんでしたが、18日にページを作りはじめ、19日に「殺人事件について」のコンテンツに組み込み公開し、ある程度書けた20日にトピックの関連情報にリンクしました。 以下のグラフが19日から28日(昨日)までの10日間でのこのページのアクセス状況です。10日間で11,577回ですが、関連情報エリアにリンクしてるだけでこの数字ですから、閲覧数としてはかなり多いと思います。
以前に書いたように、犯人は、事件に関するニュースなどをチェックした可能性が高いので、トピックにリンクしてある私のページをチェックした可能性もあります。もしチェックしていれば、このアクセスの中に犯人のアクセスもある可能性があります。 ちなみに、私のサイトはURLにwww.geocities.jpとあるようにジオシティーズを使っています。ジオシティーズは、ヤフーのホームページサービスで、そのサーバを多くの人のHP(サイト)が利用しています。国内のURL別総ページビューでは、確か1位ヤフー、2位ジオシティーズだと記憶しているのですが、それくらい多くのアクセスがあっても問題ない能力を持ったサーバです。 そして、ジオのホームページサービスでは、来訪者解析システム(アクセス解析)もありますので、来訪者のIPアドレスはサーバのデータの中に残されていると思います。 通常はIPアドレスからプロバイダ名や地域が分る程度ですが、犯人の内少なくとも1人は、中国地方に住んでいると思いますし、トピックにリンクしてある私のページならば犯人が観る可能性もあると思いますから、このデータの中から中国地方に該当するのを抜粋すれば、その中に容疑者のIPアドレスが入っている可能性はあります。 一般の人が、IPアドレスから個人情報(氏名・詳細な住所・電話番号・メールアドレスなど)を知ることは不可能なのですが、警察が法的措置に基づいてIPアドレスを使用した個人の情報を公開するようプロバイダに請求した場合には、当該IPアドレスを使用した個人を割り出すことができますし、犯人達の接点があったと考えられる闇サイトでもIPアドレスを元に個人を特定していきます。 いくつかの痕跡やいろいろな条件を重ねていくと、徐々に容疑者は絞られていきます。ある程度の人数に絞られた後は総当たりでアリバイなどを調べれていけば自ずと容疑者が浮上してきます。時間は多少かかりますが、いずれ容疑者に辿り着きます。 本件は、何も罪がない19歳の女子大学生に対して残虐な行為をした殺人事件です。警察という巨大な組織が存在意義をかけて動くのですから、容疑者を特定するために、ありとあらゆることをしていくと思います。 今時効を迎えている事件は、公訴時効が15年だった頃の事件ですが、現在の殺人事件の公訴時効期間は刑訴訟法が改正され25年になっています。15年前の捜査レベルと現在の捜査レベルでは、雲泥の開きがありますが、レベルが上がったにも関わらず時効期間が10年延びています。 犯人は、完全犯罪を企てようとしたので、25年間逃げきれると思ったのかもしれませんが・・・ はたして、逃げ切れるかな? 今の捜査レベルで考えると、私には、25年という期間が、とてつもなく長い期間に感じますけどね。 |
||
|
何故、女子大学生の物と思われるスニーカーを後から置いたのか? |
||
女子大学生の物と思われるスニーカーの片方(左足用)が、見つかったのですが・・・ 以前に捜索した場所のすぐに分かるような所から見つかっているので、犯人が捜索後に置いたのは間違いないと思いますが・・・ でも、何故、置いたのか? 単純に考えると、裏があって、捜査を撹乱するためと思えますが・・・ 裏の裏(表に戻ります)をかくと、警察にヒントを与えるために、「ここで拉致したんだ!」と自己主張しているようにも感じます。 なにしろ、本件の犯人は、非常に自己顕示欲が強いです。 そして、遺体の頭部や胴体を遺棄した時も感じたのですが、警察を馬鹿にして楽しみたいのか、人々に恐怖感を与えて楽しみたいのか、わざと分かるような遺棄の仕方をしています。 本件は、あまりに捜査が難航してるため、事件が進展せず、ニュースが流れなくなっていました。 次から次へと凶悪事件が起きるので、これだけ凶悪で残虐な事件でも過去のものとなり、人の関心は薄れていきます。 昔であれば犯行声明とかを出して自己主張するのでしょうが、今、そんなことをしたら、足が付き捕まってしまいます。ネットや電話を使った、メールや掲示板への投稿、ファックスも同様に足が付きますから出来ません。 本件の犯人は、自分のしたことが世間から忘れられてしまうので、なんとか注目を集めるために、危ない橋を渡り、スニーカーを置きに行った感じがします。 スニーカーが発見されれば、警察も動きますし、また記事になります。記事になれば、自分のしたことが注目されますから、自己顕示欲を満たせます。 私は、ただでさえ捜査が難航しているのを撹乱させる必要性は低いと思いますから、自己顕示欲を満たすために、スニーカーを置いたような気がしますね。 ただ・・・ 犯人は、わざわざ危ない橋を渡ってまでしてくれて、尚且つ「ベージュ色の四輪駆動タイプのいい車」という置き土産もしていってくれたようなので、スニーカーを置いたのが、その車の持ち主かどうかは分かりませんが、少なくとも手掛かりが、また一つ増えたことは確かです。 ニュースでは車種は出ていませんでしたが、目撃した人は「あんな場所にいい車が止まっている」と表現していますので、目撃した人が車種を分かっている可能性も高いと思います。 |
||
|
推測した犯人の特徴をまとめて挙げてみると・・・ |
||
これまでに分かったことや、状況物的証拠などから推測出来ることなどを図に表すと以下のようになります。 年齢を20代から40代までとか、インターネット利用をパソコンだけとかに絞りこみ対象を少なくするのは可能なのですが、最初は大きく、徐々に絞り込んでいった方が犯人を漏らす確率が小さくなるので、わざと漠然とさせてあります。 性犯罪の特徴の、職業、年齢、地位、名声に関係なく犯す可能性があるのも特定材料にはなりませんし、自己顕示欲が強いとか自意識過剰なのは、性格に類することで、実際に捜査線上に浮かんだ者を客観的に観察しないことには分かりませんので入れてありません。 それぞれの条件や特徴は雲をつかむくらい対象者が多いのですが、本件の場合は、犯行の異常性、残虐性、執拗性などから、ある程度の条件や要件を満たさないことには犯人とは成り得ない側面を持っています。 それぞれに該当するデータを収集し、スパコンでふるいにかけて重なる部分を抽出すれば、そんなに多くは残らないと思いますし、残った分を個別に内偵捜査していけば、不可解な動きをする者が出てくると思います。 犯行現場が特定されているのかいないのかは情報が無いので分かりませんが、現場が特定されれば犯人の遺留物も発見できます。 遺体を損壊した犯行現場に残った遺留物と浮かんできた者との照合で犯人が特定されますし、仮に複数犯であっても1人特定出来れば他は芋づる式に分かります。 無差別拉致強姦殺人事件と仮定すると、被害者と加害者の接点が出てこないので、交友関係からは容疑者が捜査線上に浮かんでこないのですが、無差別拉致強姦殺人事件という犯罪行為の特殊性などからこれらの可能性は出てきます。 まだ要件等はあるのですが、ざっと分かるように図にしてみました。 |
||
|
|