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起訴状況 |
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※ 死刑がやむを得ない場合|死刑執行方法|無期懲役仮釈放者の平均在所年数 |
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時系列 |
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集団での犯罪行為 |
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強盗殺人、強姦致死(殺人)など、利欲的な犯罪の場合は、罪質としては一番悪い部類になるのですが、加害者側が徒党を組んでの強盗殺人、集団強姦致死(殺人)は、被害者側が逃げるのが難しくなるため、犯行態様も非常に悪くなります。 また、強殺で「利欲的な犯罪」、被害死者3人で「結果が重大」、犯行後も隠ぺい工作で死体を遠く離れた愛知県で遺棄していますから、「犯行後の情状」も悪く、多勢(加害者側)に無勢(被害者側)は、確実に加害者側が悪くなっています。 本件は、強殺、被害死者3人など、死刑適用基準の殆どの要件を満たしていますので、特段の事情が無ければ死刑がやむを得ない事例になります。 本件の場合、被告側に同情したくなるような事情がありますが、仮に、犯行の動機や動機への情状で被害者側に落ち度があり、被告側に酌むべき事情があったとしても、あくまで被告側にとって有利な事情の一つと言うだけで、量刑を死刑から無期へと大きく減軽するほどの特段の事情とは成り得ません。 また、集団での犯罪行為では、加害者側の人数が多ければ多い程、それぞれの加害者の一人一人の気持ちの負担が軽くなるという特性がありますが、罪は、そうではありません。 多人数でも主犯、従犯の関係がはっきり分かっていれば、主犯を重く、従犯はそれよりも軽くですし、共謀共同正犯であれば、同じ重さになります。例えば、共謀共同正犯と認定された1人が死刑になれば、共謀共同正犯と認定された全員が死刑になってしまいます。 本件の場合は、記事を読んでいても主従関係がはっきりと分からず、結果、共謀共同正犯になるのじゃないかな?と感じました。よって、本件では、複数の被告に死刑判決が下りる可能性が高いと思います。
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被告A(伊藤和史被告)の公判関係 |
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第一審 長野地裁(高木順子裁判長) 裁判員裁判 事件番号:平成22年(わ)第96号|傍聴券交付情報:長野地裁 |
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弁護側は即日控訴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
控訴審 東京高裁(村瀬均裁判長) 第10刑事部 事件番号:平成24年(う)572号|傍聴券交付情報:東京高裁 |
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弁護側は即日上告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
上告審 最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長) 事件番号:平成26年(あ)第477号 |
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2016年5月25日付けで、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は、上告審判決に対する被告側の訂正申し立てを棄却する決定をし、死刑判決が確定した。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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被告B(松原智浩被告)の公判関係 |
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第一審 長野地裁(高木順子裁判長) 裁判員裁判 事件番号:平成22年(わ)第96号|傍聴券交付情報:長野地裁 |
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弁護側は即日控訴 | ||||||||||||||||||||||||||
控訴審 東京高裁(井上弘通裁判長) 事件番号:平成23年(う)第859号|傍聴券交付情報:東京高裁 |
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弁護側は即日上告 | ||||||||||||||||||||||||||
上告審 最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長) |
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2014年9月10日、弁護側は最高裁に判決訂正を申立て、同25日、最高裁第3小法廷は、申立てを棄却する決定をし、死刑判決が確定した。 | ||||||||||||||||||||||||||
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被告C(池田薫被告)の公判関係 |
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第一審 長野地裁(高木順子裁判長) 裁判員裁判 事件番号:平成22年(わ)第96号|傍聴券交付情報:長野地裁 |
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2011年12月7日、被告C(35歳)は、死刑判決を不服として東京高裁に控訴 | |||||||||||||||||||||||||||||
控訴審 東京高裁(村瀬均裁判長) 第10刑事部 事件番号:平成24年(う)第332号|傍聴券交付情報:東京高裁 |
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2014年3月12日、東京高検は「明確な上告理由が見当たらない」として、上告を断念を発表。13日、弁護人は判決を不服として上告 | |||||||||||||||||||||||||||||
※ 無期懲役仮釈放者の平均在所年数 |
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上告審 最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長) 2015年2月10日、38歳被告に対して、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は9日付で、被告の上告を棄却する決定をした。無期懲役が確定する。 |
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被告Dの公判関係 |
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第一審 長野地裁(高木順子裁判長) 裁判員裁判 事件番号:平成22年(わ)第96号|傍聴券交付情報:長野地裁 |
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被告は即日控訴 | |||||||||||||||||||||||||||||
控訴審 東京高裁(村瀬均裁判長) 事件番号: |傍聴券交付情報:東京高裁 |
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2013年5月31日、弁護側は判決を不服として最高裁に上告 | |||||||||||||||||||||||||||||
上告審 最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長) 最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は9月30日付けで、被告の上告を棄却する決定をした。 |
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起訴された被告達の判決状況 |
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※年齢、職業は逮捕時 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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仮称 | 氏名 | 罪名 | 第一審 | 控訴審 | 上告審 | ||||||
求刑 | 判決 | 裁判所・日付 | 判決 | 裁判所・日付 | 判決 | 裁判所・日付 | |||||
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A | 強盗殺人などの罪 | 求刑死刑 | 死刑 | 長野地裁 2011/12/27 |
控訴棄却 | 東京高裁 2014/2/20 |
上告棄却 | 最高裁第3小法廷 2016/4/26 |
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C | 強盗殺人などの罪 | 求刑死刑 | 長野地裁 2011/12/6 |
一審破棄 | 無期懲役 | 東京高裁 2014/2/27 |
上告棄却 | 最高裁第3小法廷 2015/2/9 |
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B | 強盗殺人などの罪 | 求刑死刑 | 死刑 | 長野地裁 2011/3/25 |
控訴棄却 | 東京高裁 2012/3/22 |
上告棄却 | 最高裁第3小法廷 2014/9/2 |
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