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死刑判決の事件

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愛知碧南夫婦強殺事件


事件概要

 1998年6月29日、愛知県碧南市のパチンコ店責任者の夫婦が何者かに殺害され、金品が奪われた。

 2012年8月3日、愛知県警は、夫婦を殺害し、金品を奪った疑いがあるとして、闇サイト事件で無期懲役が確定した37歳男、別の罪で服役中の無職の36歳男、建築作業員の43歳男を強盗殺人容疑で逮捕。同24日、名古屋地検は、殺害し金品を奪ったとして、3人を強盗殺人罪で起訴した。

 本件では、指紋や血液鑑定が主流だった当時の捜査は難航し、つまみの食器からも指紋は検出されなかったが、食べ残しから検出されたDNA型が逮捕の手がかりとなった。

 名古屋市守山区の民家で2006年、一人暮らしの女性(76)が襲われ金庫などが奪われた事件について、名古屋地検は、2013年2月6日、37歳男(A)を強盗殺人未遂などの罪で、36歳男(B)を強盗致傷などの罪で追起訴した。

 
更新日時:
2013年02月06日




事件経過
日付 摘要
1998 06/28 男3人がパチンコ店責任者の夫婦宅を訪れる
06/29 午前2時ごろまでの間に45歳男性とその36歳妻が窒息死させられる
女性の現金6万円と男性のブレスレット1本が奪われる
2006 07/20 午後0時20分頃、名古屋市守山区脇田町の無職の当時69歳女性方に侵入
女性の体を粘着テープで縛るなどし、現金12万5000円やブローチなど貴金属を強奪
女性を絞殺しようとし、女性は2カ月の重傷を負う
2007 08/24 午後10時頃、名古屋市千種区の路上で女性を拉致 (闇サイト殺人事件
08/25 未明、女性は殺害され、遺体は岐阜県瑞浪市の山中に遺棄される (闇サイト殺人事件
2012 08/03 愛知県警は、闇サイト事件で無期懲役が確定した37歳男、別の罪で服役中の無職の36歳男、建築作業員の43歳男(C)を強盗殺人容疑で逮捕
08/05 愛知県警碧南署捜査本部は、強盗殺人容疑で逮捕した37歳男ら3人を送検
08/24 名古屋地検は37歳男ら3人を強盗殺人罪で起訴
2013 01/16 愛知県警は、名古屋拘置所に勾留中の37歳男(A)と36歳男(B)を強盗殺人未遂などの容疑で逮捕
02/06 名古屋地検は、37歳男(A)を強盗殺人未遂などの罪で、36歳男(B)を強盗致傷などの罪で追起訴
更新日時:
2013年02月06日




起訴状況

刑法

(強盗致死傷)
第二百四十条  強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。

(住居侵入等)
第百三十条  正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

罪名 該当法 法定刑 量刑例
強盗殺人罪 刑法第240条 死刑、無期懲役 強盗殺人罪の場合
強盗殺人未遂罪
住居侵入罪 刑法第130条 3年以下の懲役、10万円以下の罰金

刑法

(併合罪)
第四十五条  確定裁判を経ていない二個以上の罪を併合罪とする。ある罪について禁錮以上の刑に処する確定裁判があったときは、その罪とその裁判が確定する前に犯した罪とに限り、併合罪とする。

(余罪の処理)
第五十条  併合罪のうちに既に確定裁判を経た罪とまだ確定裁判を経ていない罪とがあるときは、確定裁判を経ていない罪について更に処断する。

※ 求刑死刑に対しての判決例死刑がやむを得ない場合死刑執行方法
※ 無期懲役仮釈放者の平均在所年数
更新日時:
2013年02月06日




堀慶末被告(被告A)の公判関係

第一審 名古屋地裁(景山太郎裁判長) 裁判員裁判

事件番号:平成24年(わ)第1701号、平成25年(わ)第156号|傍聴券交付情報:名古屋地方裁判所
日付 摘要
2015 10/29 初公判 (冒頭陳述、罪状認否) 40歳被告は、「会社役員を死なせたが、殺意はなかった」と起訴事実を一部否認し、妻の殺害については「一切関与していない」と主張
12/4 論告求刑 (論告求刑、最終弁論) 検察側は40歳被告に対して死刑を求刑
12/15 判決 (判決) 名古屋地裁(景山太郎裁判長)は、求刑通り死刑を言い渡し
2015年12月16日、弁護側は判決を不服として控訴

控訴審 名古屋高裁(山口裕之裁判長)
日付 摘要
2016 07/05 初公判 (冒頭陳述) 41歳被告の弁護側は一審判決について「事実誤認がある」などとして死刑回避を訴え、検察側は控訴棄却を求めた
09/01 第2回公判 (被告人質問) 被告は、死刑判決について「ある程度、予想や覚悟はしていたから判決を聞いて思うことはあまりなかった」などと語る
10/13 第3回公判 (弁論)
11/08 第4回公判 (判決) 山口裕之裁判長は「2人が殺害された結果は重大で、量刑は重過ぎて不当とはいえない」と一審名古屋地裁の死刑判決を支持し、弁護側控訴を棄却
2016年11月8日、41歳被告の弁護側は判決を不服として上告

上告審 最高裁第2小法廷

事件番号:平成28年(あ)第1889号
日付 摘要
2019 6/14 初公判 (口頭弁論) 
更新日時:
2019年3月22日




佐藤浩被告(被告B)の公判関係

第一審 名古屋地裁(景山太郎裁判長) 裁判員裁判

事件番号:平成24年(わ)第1701号、平成25年(わ)第156号|傍聴券交付情報:名古屋地方裁判所
日付 摘要
2016 1/7 初公判 (冒頭陳述、罪状認否) 39歳被告は夫殺害について「殺意はなかった」と述べ、起訴内容を一部否認
1/25 論告求刑 (論告求刑、最終弁論) 検察側は39歳被告に対して死刑を求刑
2/5 判決 (判決) 名古屋地裁(景山太郎裁判長)は、「夫婦殺害で重要な役割を果たしたが、関与は従属的で、死刑選択がやむを得ないとは言えない」として検察側の死刑求刑に対し、無期懲役の判決を言い渡し
2016年2月19日までに検察・弁護側共に控訴せず、20日午前0時判決確定
更新日時:
2016年2月23日




葉山輝雄被告(被告C)の公判関係

第一審 名古屋地裁(景山太郎裁判長) 裁判員裁判

事件番号:平成24年(わ)第1701号、平成25年(わ)第156号|傍聴券交付情報:名古屋地方裁判所
日付 摘要
2016 2/16 初公判 (冒頭陳述、罪状認否) 46歳被告は「お話しすることはない」と述べ、弁護人が「殺害に関与していない」と無罪を主張
3/16 論告求刑 (論告求刑、最終弁論) 検察側は「2人の命を奪った結果は重大だが関与の程度が低い。軽度の知的障害が意思決定に影響した可能性もある」と死刑求刑した共犯の男2人との違いを述べ、46歳被告に対して無期懲役を求刑
3/25 判決 (判決) 景山太郎裁判長は「生命軽視の態度は明らか」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡し
判決を不服として弁護側控訴

控訴審 名古屋高裁(村山浩昭裁判長)
日付 摘要
2016 10/19 初公判 (冒頭陳述、弁論) 、弁護側があらためて無罪を主張し、結審
12/19 第2回公判 (判決) 名古屋高裁(村山浩昭裁判長)は、一審を支持し控訴を棄却
判決を不服として弁護側上告

上告審 最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)
 2018年6月22日、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は、強盗殺人罪などに問われた49歳被告の上告を棄却する決定をした。
更新日時:
2019年3月10日




被告達の判決状況

仮称 氏名 主罪 死者数 第一審 控訴審 上告審
求刑 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付
A 堀慶末 強盗殺人罪 2 求刑死刑 死刑 名古屋地裁
2015/12/15
控訴棄却 名古屋高裁
2016/11/8
  最高裁第2小法廷
C 葉山輝雄 強盗殺人罪 2 求刑無期懲役 無期懲役 名古屋地裁
2016/3/25
控訴棄却 名古屋高裁
2016/12/16
上告棄却 最高裁第1小法廷
2018/6/22
B 佐藤浩 強盗殺人罪 2 求刑死刑 無期懲役 名古屋地裁
2016/2/5
非控訴 -
更新日時:
2019年3月22日



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