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殺人事件について…

殺人事件、裁判員裁判、性犯罪のコンテンツで扱っている事件の一覧

首都圏連続不審死事件


事件概要

 2009年8月6日午前7時20分頃、埼玉県富士見市の月極め駐車場に止めた車の中で、東京都千代田区の41歳男性会社員が死亡しているのが見つかった。死因は一酸化炭素中毒だが、自殺とするには不自然な点が多く、埼玉県警は、男性が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を始めた。

 死亡した男性には、交際していた女性がいたが、捜査を進めていくと、その東京都豊島区の34歳女の周辺で、「突然死」「焼死」「一酸化炭素中毒死」など、不自然な経緯で死亡していた男性が複数いることが分かった。死亡の経緯に不審な点があるため、埼玉県警は、千葉県警、警視庁などと協力し、全容解明をすべく捜査を進めた。

 また、捜査の過程で女が結婚を装った詐欺行為をしていたのが判明。埼玉県警は、同年9月25日、女を詐欺容疑で逮捕、同月30日、別の詐欺容疑で再逮捕した。

 2010年2月1日、埼玉県警は、その女が交際中だった東京都の41歳会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、女を殺人容疑で再逮捕。東入間署に捜査本部を設置。22日、さいたま地検は、殺人罪で追起訴した。

 10月29日、警視庁捜査1課は、東京都青梅市の会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、女を殺人容疑で再逮捕。警視庁は青梅署に捜査本部を設置。11月19日、東京地検立川支部は、殺人罪で追起訴した。

 12月1日、千葉県警捜査1課は、野田市の80歳男性に睡眠導入剤を飲ませた上で、練炭を燃やして一酸化炭素中毒させ、発生した火事でやけども負わせ殺害したとして、殺人容疑で36歳女を再逮捕。千葉県警は野田署に捜査本部を設置。22日、千葉地検は、殺人罪で追起訴した。
更新日時:
2010年12月22日




不自然な経緯で亡くなられた方々
日付 不審死の男性 死亡場所 死因 摘要 備考
2007年 8月下旬 70歳経営者
千葉県松戸市
自宅 突然死 店の2階で倒れているのが見つかり死亡を確認。 病死
男性から女の口座に約7400万円振りこみ。
2009年 1月31日 53歳会社員
東京都青梅市
自宅 一酸化炭素中毒死 自宅内で使用済みの練炭を入れた七輪を6つ発見。 起訴
男性から女の口座に約1700万円振りこみ。
5月15日 80歳男性
千葉県野田市
自宅 焼死 午後0時55分頃に起きた火災で死亡。現場から練炭の燃えかすを発見。
遺体から睡眠薬の成分が検出される。
起訴
火災当日、キャッシュカードが使用され現金約180万円引き出される。
8月6日 41歳会社員
東京都千代田区
埼玉県内
駐車場
一酸化炭素中毒死 助手席に七輪があり練炭が燃えた跡。
血中から微量の睡眠導入剤、アルコールが検出される。
起訴
男性が所持していたと思われる現金(約450万円)の行方が不明。
車の鍵が見つからなく、自殺の動機も遺書もなく、
遺体発見前日には、「今夜から2泊3日で相手と婚前旅行に行きます」と本人ブログ(戦車模型ちゃんねるB)に書き込み。
更新日時:
2010年12月22日




突然死された方の死因について・・・

 記事を読んでいたら・・・ 松戸の男性の死因に関して、以下のようなコメントがありました。

関係者 コメント
親族 死因は「心臓発作か何か」
葬儀に参列した女性 「遺体の顔は普通は青白いが、赤黒い顔だった」
知人の73歳女性 「元気だった方が突然亡くなって、変だなと思っていた。しばらくたってから警察が聞き込みにきた」
周辺住民 男性は寡黙なタイプで仕事熱心。質素な身なり。

 そして、普段の生活について・・・

 普段は家族と別居して店の2階に1人で寝泊まり。近くのスーパーに自分で買い物に行っていた。

 赤黒い顔ということは・・・ 顔が紅潮した状態で亡くなり、そのままの状態で死後硬直したということになります。何故、顔が紅潮したのかは別として、何らかの原因で血管が拡張し亡くなられた状態です。

 血管が拡張したことで、急激に血圧が低下し、心臓への酸素供給に支障をきたして狭心症となり、心不全になったのか?

 血管が拡張したことで血流が多くなり、脳の血管が耐えきれず、血管が破裂し、脳内出血を起こして死に至ったのか?

 どちらにしても、心臓疾患か脳疾患で急死した病死としか思えないような状態です。

 病死であれば、当然の事ながら、死亡を疑うこともなく、司法解剖、行政解剖しませんので、いくら今になって、生前に女に約7400万円振りこんでいたのが分かったとしても、当時に解剖していない以上、死因の特定は難しいことです。

 ただ、亡くなられた方は、「寡黙なタイプで仕事熱心で質素」ですから、1円の大切さをよく分かっている方です。

 その方が、女に約7,400万円振りこんでいながら、女にとってタイミング(都合)よく、突然死するなんてのは、偶然に偶然が重なった状態になり、通常では考えられないことです。

 そして、これだけのお金を振り込んでおいて、身体の関係が無いとは到底考えられませんし、この突然死には、何かあるような気がします。

 少ない情報からですが、可能性を考えてみます。


 女がネットで購入したのは、七輪、練炭、精力剤など・・・ と他の記事で出ていました。

 ネットで購入した精力剤って・・・

 もしかして、バイアグラ、レビトラ、シアリスの類のことじゃないのか?

 2年以上前なら、今ほど偽物も出回っていなかった頃で、正規品も手に入りやすかったはず。

 その「もしかして」が当たっていて・・・ バイアグラなどを男性が服用したとしたら、この突然死の状況も頷けます。


 バイアグラなどを精力剤と勘違いされている方が多いと思いますので、ここで簡単に書いておきますが、バイアグラなどは精力剤ではありません。

 バイアグラは、元々、狭心症治療薬として開発されたものです。開発時に、狭心症への効果は僅かで、勃起機能促進作用が見られたので、性的不能治療薬として発売されるようになった薬です。

 サイト内の別コンテンツまさかりの癌闘病記で書いていますが、私は膀胱癌に罹患し、膀胱、前立腺、精嚢、精管、左勃起神経等を摘出し、術後、必然的に勃起機能不全になり、現在、バイアグラやシアリスを頓用として使い機能回復すべくリハビリをしている最中です。

 私は、バイアグラは50r、シアリスは20rを服用しているのですが、服用していて感じるのが、用法用量を守らないと、とんでもないことになる可能性を持っている薬だということです。

 ちなみに、バイアグラもシアリスも、生体内で環状グアノシン一リン酸の分解を行っている5型ホスホジエステラーゼの酵素活性を阻害し、陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して血管を拡張させ、海綿体への血流量が増えることによって勃起機能させます。

 バイアグラとシアリスの違いは、バイアグラが即効性があり、物理的刺激に対して勃起するのに対して、シアリスは、持続性があり、性的刺激(想像・感情)に反応して勃起します。

 ただし、陰茎に限らず脳を介した血管を拡張を促進する作用がありますので、服用すると顔が紅潮して熱くなり、頭がぼーっとなりますし、普通にしているのに服用しただけで心臓の動きが早くなることもあります。

 私は用法用量を守っていますので、なったことはありませんが、血管拡張促進作用があるのですから、場合によっては、血圧の急激かつ大幅な低下や、心臓への酸素供給に支障をきたす狭心発作になる場合も可能性としてはあります。

 こういった可能性もありますので、もし、連続で飲んだとしても、前に飲んだ分の効力が消えてから飲むようにと、必ず、24時間以上間隔を空けて服用するようにしています。

 ネットでは、偽物も多いのですが、もし本物であれば、日本で販売認可されていないバイアグラ100rも存在します。50rを使っている私ですら副作用があるなと思っているのに、100rだと倍の量ですからね。

 膀胱全摘後、どうすれば機能回復するのかを、自分の身体を使って実験しているのですが、仮に本物であっても、自分の身に何が起きるのか分かりませんので、使おうとは思いません。

 日本では、基本的に、患者が問診に答えて、医師が処方しても大丈夫と判断しなければ処方されません。今は、医事訴訟も多い時代です。リーガルリスク管理をしている病院(医院)は、高齢者相手には危険ですから、簡単に処方していないと思います。

 何しろバイアグラなどは、舌下錠(ニトロ系)との飲み合わせで死亡している方も多くいますし、心臓血管系の持病を持っている方が使用し死亡した例もあります。

 私も約2年半前に、心臓発作で救急搬送されたことがあるのですが、検査の結果、大動脈の痙攣による狭心症の可能性が高いということで、お守り代わりに舌下錠(ニトロペン)を持っています。

 もし、バイアグラの副作用の一つの狭心発作になった時に服用する薬が併用禁忌の舌下錠(ニトロ系)なんです。当然の事ながら、舌下錠を服用出来ませんので、そうならないように気をつけて使用しています。

 私は、分かっていますから、バイアグラ、シアリスをニトロペンと同じピルケース(仕切りはあります)に入れていますが・・・ バイアグラの用法用量を分かっていないと、最悪の事態も含めて、とんでもないことが起きてしまう可能性があるのです。

 ネットでは、偽物も含めて(偽物の方が多いと思いますが・・・)容易に手に入るバイアグラなどですが、精力剤ではなく、こういう薬です。


 もし、女がネットで購入していた精力剤がバイアグラなどで・・・

 それを、70歳男性に渡していて・・・

 70歳の男性が自分の適量でない含有量の薬を空腹時に服用したとしたら・・・

 体内への吸収も早いですし、バイアグラは即効性があり、服用後30分後くらいから効いてきますので・・・

 いくら普段が元気でも、70歳の身体ですから、今回のような突然死になる可能性はあると思いますし・・・

 男性に心臓血管系の持病があれば、尚更、可能性が高くなると思いますし、副作用の狭心発作が出て、併用禁忌を知らずに舌下錠を舌下に入れれば吸収が早いので、容易に最悪の事態に至ってしまいます。


 「赤黒い顔」「心臓発作か何か」「精力剤」の3つのキーワードから、精力剤の言葉が気になり、何故突然死したのか?の可能性の一つとして、考えられることを書いてみました。
更新日時:
2009年11月06日




詐欺などの事件の経緯
時期 被害者 住所 摘要 行為
2008年 9月〜12月 40代男性 静岡県 6回で合計130万円振りこませた。 詐欺
10月〜12月 50代男性 長野県 4回で合計約190万円振りこませた。 詐欺
2009年 1月10日〜11日 40代男性 静岡県 男性が寝ている間に、男性の財布から5万円を盗んだ。 窃盗
7月中旬〜下旬 50代男性   約百数十万円騙し取ろうとした。 詐欺未遂
7月24日 41歳 東京都 四百数十万円を騙し取った。 詐欺
8月 50代後半男性 長野県 約140万円騙し取ろうとした。 詐欺未遂
8月〜9月 30代後半男性 埼玉県 約70万円騙し取ろうとした。 詐欺未遂
更新日時:
2010年01月14日




詐欺罪について

刑法

(詐欺)
第二百四十六条  人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

(重婚)
第百八十四条  配偶者のある者が重ねて婚姻をしたときは、二年以下の懲役に処する。その相手方となって婚姻をした者も、同様とする。

 詐欺行為の場合、「騙すつもりは無かった」と言うことが可能なため、故意を立証するのが難しいという点がありますが、日本では重婚は出来ないので、本来、同時期に結婚を前提に交際する相手が複数いることはありません。

 同時期に結婚を前提に交際する相手が複数存在していれば、最初から「出来ないことをしようとした」と、騙す意図があったことが分かりますので、同時期に結婚を前提に(結婚を匂わせ)交際しようとした相手が複数存在し、金品を交付させた(交付させようとした)という客観的事実により、故意で「人を欺いて財物を交付させた(交付させようとした)」ことを証明するのが容易になります。
更新日時:
2009年11月05日




時系列
日付 摘要 逮捕
2009 09/25 埼玉県警が34歳女を詐欺容疑で逮捕 1回目
09/30 埼玉県警が34歳女を詐欺容疑で再逮捕 2回目
10/21 さいたま地検が34歳女を2件の詐欺罪で起訴
埼玉県警が34歳女を別の2件の詐欺未遂容疑で再逮捕 3回目
11/03 逮捕前に女が同居していた男性の自宅(千葉県内)を埼玉県警が家宅捜索
11/11 さいたま地検が34歳女を2件の詐欺未遂罪で追起訴
11/18 埼玉県警が34歳女を別の詐欺未遂容疑で再逮捕 4回目
11/20 埼玉県警が35歳女を別の詐欺未遂容疑でさいたま地検に送検
12/09 さいたま地検が35歳女を別の詐欺未遂罪で追起訴
12/16 埼玉県警が35歳女を窃盗容疑で再逮捕 5回目
2010 01/06 さいたま地検が35歳女を窃盗罪で追起訴
01/11 結婚する意思があるかのように装い、東京都の41歳会社員から現金を詐取したとして、埼玉県警は35歳女を別の詐欺容疑で再逮捕 6回目
01/13 埼玉県警が35歳女を別の詐欺容疑でさいたま地検に送検
02/01 交際中だった東京都の41歳会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、埼玉県警が35歳女を殺人容疑で再逮捕。 7回目
埼玉県警は東入間署に捜査本部を設置
午後、結婚する意思があるかのように装い、東京都の41歳会社員から現金を詐取したとして、さいたま地検が35歳女を詐欺罪で追起訴
02/02 埼玉県警が35歳女を殺人容疑でさいたま地検に送検
02/22 さいたま地検は、35歳女を殺人罪でさいたま地裁に追起訴
10/29 東京都青梅市の会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、警視庁捜査1課は、35歳女を殺人容疑で再逮捕 8回目
警視庁は青梅署に捜査本部を設置
10/31 警視庁青梅署捜査本部は、53歳会社員に対する殺人容疑で、無職の35歳容疑者を送検
11/19 東京地検立川支部は、35歳女を殺人罪で東京地裁立川支部に追起訴
12/01 野田市の80歳男性に睡眠導入剤を飲ませた上で、練炭を燃やして一酸化炭素中毒させ、発生した火事でやけども負わせ殺害したとして、千葉県警捜査1課は、36歳女を殺人容疑で再逮捕 9回目
千葉県警は野田署に捜査本部を設置
12/03 千葉県警野田署捜査本部は、36歳容疑者を殺人容疑で千葉地検に送検
12/22 千葉地検は、無職の36歳女を殺人罪で千葉地裁に追起訴
2011 01/17 さいたま地裁は、同地裁、東京地裁立川支部、千葉地裁にそれぞれ起訴された被告の併合審理を決定
2012 01/10 第一審 初公判
03/12 第一審 論告求刑 検察側は被告に対して死刑を求刑
03/13 第一審 最終弁論
04/13 第一審 判決 さいたま地裁(大熊一之裁判長)は全10事件で有罪認定。求刑通り死刑を言い渡し
37歳被告と弁護人は判決を不服として即日控訴
2013 10/17 控訴審 初公判
2014 01/05 被告が支援者の協力でブログ(木嶋佳苗の拘置所日記)を開設
03/12 控訴審 判決公判 東京高裁(八木正一裁判長)は一審判決を支持し、弁護側控訴を棄却
39歳被告の弁護側は判決を不服として即日上告
更新日時:
2014年3月12日




起訴状況

刑法

(殺人)
第百九十九条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

(詐欺)
第二百四十六条  人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

(未遂罪)
第二百五十条  この章の罪の未遂は、罰する。

(窃盗)
第二百三十五条  他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

罪名 該当法 法定刑 量刑例
殺人罪 刑法第199条 死刑、無期、5年以上の懲役 主たる罪が殺人罪の場合
詐欺罪 刑法第246条 10年以下の懲役
詐欺未遂罪 刑法第250条
窃盗罪 刑法第235条 10年以下の懲役、50万円以下の罰金

※ 求刑死刑に対しての判決例死刑がやむを得ない場合死刑執行方法
更新日時:
2010年02月22日




公判関係

第一審 さいたま地裁(大熊一之裁判長) 裁判員裁判


事件番号:平成21年(わ)第1809号等|傍聴券交付情報:さいたま地方裁判所

2012年1月5日、裁判員選任手続き。出席義務がある69人中61人が参加し、27人が仕事などを理由に辞退。地裁が呼び出し状を送った裁判員候補者は249人。このうち72%に当たる180人が辞退
日付 摘要
2012 01/05 裁判員選任手続き
01/10 初公判 (罪状認否、冒頭陳述、証人尋問) 
殺人について「私は殺害していません」などと述べ、起訴事実を全面的に否認
01/11 第2回公判 大出さん殺害事件に関する審理(証人尋問、証拠調べ) 検察側証人は不自然さを証言
被告の母親の「(大出さんの)名前を聞いたこともなかった」との供述調書を朗読
01/13 第3回公判 (証人尋問、証拠調べ) 大出さんの母親、兄、検察官が検察側証人として出廷
母親は、大出さんが「フランス料理を習っていて食事がすごい。彼女はすごく太っていて、でも美人は3日で飽きるけどブスは慣れるっていうから、まあいいや」と話したなどと証言
兄は、「弟は倹約家で、470万円を何かに使うとは考えにくい」と証言
被告の銀行口座などを分析した検察官が事件前後の被告の経済状況を説明
01/16 第4回公判 (証人尋問、証拠調べ) 被告と2003年頃から交際を続けた男性が、検察側証人として出廷
男性は1〜2週間に1度程度、被告と会っていたが、被告は「ヨシカワサクラ」「ピアノ講師」と名乗っており、逮捕されるまで本名などを知らなかったと証言
詐欺未遂事件の59歳被害者男性が検察側証人として出廷し、「被告は最初は結婚に前向きだったのに、お金がないと言ったら手のひらを返したようなメールが返ってきた」と述べる
01/17 第5回公判 (証拠調べ) 検察側は、被告の処方歴をまとめた表を朗読。被告が2009年7月上旬に8個入りの練炭1箱と七輪を購入し、さらに事件当日、東京都内のスーパーで着火剤を買い、これらが犯行に使われたと主張。被告の妹の「大出さんという人を知らない。8月5日に会いに行くという約束もしていない」という供述調書を朗読
01/19 第6回公判 (証人尋問、証拠調べ) 司法解剖した医師が証人出廷し、遺体から3種類の睡眠薬成分が検出されたと証言。睡眠導入剤の成分を分析した大学教授が検察側証人として出廷、遺体から10錠分以上の成分が検出されたと述べる
01/20 第7回公判 (証拠調べ) 検察側は、遺体発見から約2週間たった8月20日頃、被告が、大出さん宅のポストに「写真を返してほしい」との大出さん宛てのメモを直接投函していたと指摘
01/23 第8回公判 (証人尋問、証拠調べ) 被告と逮捕直前まで同居の男性が証人として出廷
男性は、警察の監視を「知っていた」と証言。被告は「事件に巻き込まれた」と説明、「(大出さんとは)全く結婚する気はなかった」「二度と会わないでくれと言ったら、翌朝、自殺か他殺かわからないが、火が使われて死んでいた」と話していたと述べる
01/24 第9回公判 東京都の寺田さん殺害事件に関する審理(冒頭陳述、証拠調べ) 
遺体は2009年2月4日に自宅で見つかったが、自殺と判断され、司法解剖されなかった。現場の練炭なども押収されず、検察側は「警察のミス」と認め、「パズルのように客観証拠を組み合わせる」との立証方針を示した。弁護側は死亡推定日が異なるなどと指摘し、無罪を主張
01/25 第10回公判 (証人尋問) 詐欺被害に遭ったとされる長野県の53歳男性が検察側証人として出廷
男性は08年12月に被告と行った東京・池袋のホテルで、被告がいれたハーブティーとカフェオレを飲み「寝てしまった。起きたら1万円札が1枚減っている気がした。(被告は)いなかった」と証言
01/27 第11回公判 (証人尋問) 被告にホテルで睡眠薬を飲まされて5万円を盗まれたとされる静岡県の男性が検察側証人として出廷
01/30 第12回公判 (証拠調べ) 2009年1月に殺害されたとされる東京都の寺田さんの事件で、検察側は、被告は事件当日、寺田さんを睡眠薬など何らかの方法で眠らせたと主張
01/31 第13回公判 (証人尋問) 検察側証人の医師(法医学)は、室内で練炭が燃えてから死亡するまで「5時間くらい」と証言。遺体の状況を確認した医師は「死亡したのは1月31日で間違いない」と証言
02/02 第14回公判 (証人尋問) 2種類の七輪各3個と練炭計16個の製造、小売業者らが検察側証人として出廷し、現場の七輪は、09年1月に被告が買ったものと同じ製造元だと証言
寺田さんの死亡推定日について、弁護側の証人として出廷した法医学専門の大学教授が「(検察側の主張は)遺体が置かれていた状況を考慮に入れていないのではないか」と証言
02/03 第15回公判 (証人尋問、証拠調べ) 死亡した寺田さんの姉が出廷し、寺田さんが当初自殺と判断されたことについて「変だと思った」と証言。検察側は被告が寺田さんを殺害後、寺田さんの金で高級車を購入し、マンション家賃10ヶ月分を一括払いしたと主張
02/06 第16回公判 千葉県野田市の自宅で死亡した安藤さんの事件の審理 
(冒頭陳述、証人尋問、証拠調べ) 検察側証人として出廷した安藤さんの長男は、安藤さんが意識を失った際と遺体発見時に、自宅四畳半のベッドで寝ていたと説明。「四畳半は物置で、誰も立ち寄らない。寝ていたベッドは以前、母の介護で使っていたもので、父が寝ているのはおかしいと思った」と証言
02/07 第17回公判 (証人尋問) 検察側証人として脳神経外科医が出廷 安藤さんが木嶋被告とのデート中に意識喪失を4回起こしたとする検察側主張について「睡眠薬の薬物中毒による意識障害と考えていい」と証言
検察側証人として安藤さん宅を訪問していた保健師の女性が出廷 09年4月頃、安藤さんから絵画がなくなったことを打ち明けられたと証言
02/08 第18回公判 (証拠調べ) 検察側は、防犯カメラの画像やノンストップ自動料金収受システム(ETC)の記録を示すなどして、主張を展開
02/10 第19回公判 (証拠調べ) 千葉県警が当時たばこの不始末による火災と判断したことについて、検察側は「明確な誤りだった」と主張。鑑定の結果、死亡当日に被告が乗っていた車のトランクと着衣から練炭成分を検出
02/13 第20回公判 (証人尋問) 安藤さんの遺体を解剖した医師が検察側証人として出廷。医師は「気道熱傷があったが、気道内にすすの付着はほとんどなかった」と証言。検察官に「出火前に練炭が燃え、一酸化炭素中毒によって瀕死状態となり、火災で死亡したと考えられるか」と問われると、医師は「矛盾がない」と明言
02/14 第21回公判 (証人尋問) 火災安全工学が専門の大学教授が出廷。証人は、「たばこの火の不始末の可能性は非常に低い」と証言
02/16 第22回公判 (死亡男性遺族の意見陳述) 遺族の証言や手紙の朗読。大出さんの母親は「親としてこんなにかわいそうで、理不尽なことはない。命を奪った人は自分の命で償ってほしい」と厳罰を求める
02/17 第23回公判 (被告人質問) 弁護人から、起訴された3件の殺人罪について「殺害しましたか」と聞かれた被告は「していません」と改めて無罪を主張。
02/20 第24回公判 (被告人質問) 被告は、死亡した東京都青梅市の会社員、寺田さんと2009年1月30日に別れ話をした後に現金400万円と1000万円以上の通帳を受け取ったと明かす
02/21 第25回公判 (被告人質問) 被告は練炭を注文した理由について「料理に使うためです」と述べる。被告は「(他の男性には)100万円と言っていたが年金生活と聞き、50万円程度なら支援してもらえると思った」と述べる
02/22 第26回公判 (被告人質問) 死亡した千葉県の安藤さんのクレジットカードを無断使用したとする検察側の主張に対し、被告は「無断で使ったことはありません」と否定
02/24 第27回公判 (被告人質問) 被告は、09年9月に逮捕されるまでの生活について「金銭感覚がおかしく、うそをつくことに抵抗感がなくなっていた」と述べる
02/27 第28回公判 (被告人質問) 検察側は、被告が男性3人の死亡直前に練炭とコンロを購入している点を追及
02/28 第29回公判 (被告人質問) 寺田さん殺害事件について、検察側による被告人質問。弁護側の被告人質問では事件当日の様子をはっきりとした口調で語った被告だったが、この日は終始小さな声
03/01 第30回公判 (被告人質問) 被告に対し、安藤さんとの交際状況などについて質問。検察側は弁護側の質問で述べた内容との矛盾点を追及、被告の供述は信憑性が欠けると指摘
03/02 第31回公判 (被告人質問) 検察側は、安藤さんが殺害されたとされる2009年5月15日の行動について追及。被告は、安藤さん宅に09年5月15日、交際が始まってから初めて、電車ではなく車で行った理由について、「掃除道具が多かったから」と説明
03/05 第32回公判 (被告人質問) 検察側は、2009年8月に東京都の大出さんが殺害されたとされる事件について当時の行動について質問。被告は、「練炭コンロは大出さんが譲ってほしいと言ってきた」「大出さんはキャンプに行こうと思っていると話していた」と述べる
03/06 第33回公判 (被告人質問) 詐欺事件について、被告は「女性が付き合っている男性から経済的支援を受けるのは当然と考えていたので、(金を要求する)名目がうそであっても、男女間であれば許容範囲と考えていた」と答える
03/12 第34回公判 (検察側:論告求刑) 検察側は被告に対して死刑を求刑。
03/13 第35回公判 (弁護側:最終弁論、被告の最終意見陳述) 弁護側は「疑念が残る場合は無罪。『疑わしきは被告人に有利に』が原則だ」と主張。
03/14

04/13
裁判官・裁判員評議
04/13
第36回公判 (判決) さいたま地裁は全10事件で有罪認定。求刑通り死刑を言い渡し
2012年4月13日、37歳被告と弁護人は判決を不服として即日控訴

控訴審 東京高裁(八木正一裁判長)

事件番号:平成24年(う)第1240号|傍聴券交付情報:東京高等裁判所
日付 摘要
2013 10/17 初公判 (冒頭陳述) 弁護側は状況証拠を総合しても、木嶋被告が犯人であることは立証されていない」と、改めて無罪を主張。検察側は控訴棄却を求める。検察側は追加鑑定を実施
2014 01/14 第2回公判 (証拠調べ)
02/06 第3回公判 (弁論) 弁護側は改めて無罪を主張し結審
03/12 第4回公判 (判決) 東京高裁(八木正一裁判長)は「認定に不合理な点はない」として一審判決を支持し、弁護側控訴を棄却
2014年3月12日、39歳被告の弁護側は判決を不服として即日上告

上告審 最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)

事件番号:平成26年(あ)第639号
日付 摘要
2017 2/10 口頭弁論 弁護側は「男性らは自殺した可能性がある」などと主張。検察側は「二審の認定に不合理な点はない」として上告棄却を求め、結審
4/14 判決 最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は、被告の上告を棄却
更新日時:
2017年4月22日




被告の判決状況

氏名 罪名 第一審 控訴審 上告審
求刑 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付 判決 裁判所・日付
木嶋佳苗 殺人などの罪 求刑死刑 死刑 さいたま地裁
2012/4/13
控訴棄却 東京高裁
2014/3/12
上告棄却 最高裁第2小法廷
2017/4/14
更新日時:
2017年4月22日



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