駆除ツールを使用することなく、手動によってワーム型ウィルスの感染を除去することも可能です。以下の手順は、Symantec AntiVrus および Norton AntiVirus 製品シリーズの場合の一例です。セキュリティーソフトによって違いますので 導入してあるソフトのホームページから該当するウィルスの削除方法のページを参照してください。これはウィルスがW32.Beagle.U@mm の場合です。
1 システムの復元機能を無効にします(Windows Me/XP の場合)。
2 ウイルス定義を最新版に更新します。
3 システム全体のスキャンを実行し、ワーム型ウィルス
として検出されたファイルをすべて修復します。
4 レジストリに追加された値を削除します。
この中で何故システムの復元機能を無効にしなければいけないかを参考までに貼り付けておきます。
Windows Me/XP
をお使いの場合は、駆除作業を行う前にシステムの復元オプションを一時的にオフにしてください。システムの復元機能は、Windows Me/XP
の機能の一つで、標準では有効に設定されています。この機能は、Windows
がコンピュータ上のファイルが破損した場合にそれらを自動的に復元するために使用されます。コンピュータがウイルス、ワーム、またはトロイの木馬に感染した場合、ウイルス、ワーム、またはトロイの木馬のバックアップファイルが _RESTORE
フォルダ内に作成されている可能性があります。
Windows
は、ウイルス対策プログラムのような外部プログラムによるシステムの復元機能の改変を防止するように設定されています。この理由により、ウイルス対策プログラムおよび駆除ツールでは _RESTORE
フォルダ内に保存されている感染ファイルを削除することはできません。その結果、他のあらゆる場所から感染ファイルを削除した後でも、感染したファイルが誤って復元される可能性があります。
また、ウイルス対策プログラムでコンピュータをスキャンしたときに感染ファイルが検出されなかった場合でも、オンラインスキャンの実行時に
_RESTORE フォルダ内の脅威が検出されることがあります。
システムの復元機能の概要:
システムの復元機能は Windows XP
の新機能で、システムや一部のアプリケーションに加えられた変更を監視することによって、復元ポイントと呼ばれるシステムのバックアップを作成します。この機能は、以前の状態にシステムを復元するという点では
Windows NT/2000
の「前回正常起動時の構成」と類似していますが、「前回正常起動時の構成」が最後にシステムが起動していた状態にしか復元できないのに対して、過去に作成した復元ポイントの中から選択してシステムを復元できるという点で大きく優れています。また、復元ポイントは自動的に作成されるだけではなく、必要に応じて手動で作成することもできます。
ウイルスがシステムに感染した場合は、ウイルスを駆除する前にシステムの復元機能を無効にする必要があります。システムの復元機能が有効になっていると、ウイルスに感染したファイルがシステムの復元によってバックアップされてしまう可能性があるためです。システムの復元でバックアップされたファイルは他のアプリケーションから修正することができないため、ウイルススキャンでバックアップフォルダ内に発見されたウイルスを修復できなかったり、ウイルス感染ファイルがシステムの復元によって復元されてしまう可能性があります。
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