photo まさかりの部屋
建築の豆知識 建築模型 photo

古民家再生 ぎゃらりー 空きスペースの活用例 自宅を自分で改修した際

物置を片付けた際 庭を直した際 照明器具を作った際 補修部分の粗隠しw 洗面所を脱衣専用に変更
収納用に作ったいろいろな物 浴室を改修した際 台所を直した際 形を変えてリユースした物

台所を直した際

 今回の改修で一つの部屋として、一番多く直したのが、DKの部分です。

 女性の方ならよく分かると思いますが、台所、食堂部分には、流し台や調理台だけでなく、レンジ、炊飯器、そして冷蔵庫・電子レンジなどの電化製品を置くスペース、また、食器類をしまっておく食器棚を置くスペース、鍋などを入れるスペースと多くのスペースが必要になります。

 最近は、ゴミの分別も細分化されたのですが、その都度物置に持っていくわけにもいかず、ゴミが一番多く出る場所である台所に、それらを入れておくスペースも必要になりました。

 限られたスペースの中にそれらを入れるためには、空間をうまく利用して、配置をしていく必要があります。

 浴室を直す前は、浴槽の釜(薪を燃やすタイプなので、煙突もありました。)が勝手口の所の土間部分にあったのですが、今回の改修で浴室の給湯器を外部に設置しましたので、そこを利用することが可能になりました。

 釜があった所(土間部分)の空間を利用すれば、収納部分を増やせます。

 その部分から始めていったら・・・

 次から次へとになってしまい・・・

 結果的に一番多くの箇所を直すことになってしまいました。。。




 浴室のコーナーの柱を上げるために、ジャッキアップしたら・・・

 ドアの横にある細い部分の土壁が落ちてしまい・・・ それを隠すために焼杉の板を張りました。

 壁が黒くなっている所に釜の煙突がありました。
 釜があった土間に、スチールラックを置きます。

 新聞紙やプラ、ゴミ袋、猫の餌、野菜、蚊取り線香、殺虫剤などいろいろな物を段ごとに関連性を持たせて入れてあります。
 煙突があった部分の天井板を補修です。
 ラックと床の間に隙間が出来ましたので、その隙間にラックの奥行きと同じ幅にして床と同じレベルで張り出しを付けます。
 ラックの中の物を取り出しやすくするために、土間部分に、木製ベンチ(既製品)を置きます。
 ラックの高さは、180cmくらいありますから結構高いのですが、土間に置いてありますから、部屋の床から見ると低くなり、天井までには空間が多くあります。

 その空間を利用するために、ラックの幅に合わせて、オープン棚を作ります。

 壁が土壁なのでカレンダーを付けることも出来ませんから、柱にL型フックを付け、つっぱり棒をフックに固定し、S字フックを棒に通しカレンダーを下げることにしました。
 雨天時や天候の加減で洗濯物の乾きが悪かった時に干せるように 突っ張り棒を棚や食器棚の上に載せてありました。

 載せてあるだけでしたので、引っ掛けて棒が落ちることがよくありました。

 土間に木製ベンチを置いたので、勝手戸の近くまで床とほぼ変わらない高さの状態で移動することが可能になりました。

 ラックの前の空間に干せるように、また、落下しないように、受けを作りました。

 両側とも受けていますので、落ちることもありませんし、少々重くなっても大丈夫です。
 流し台、レンジ台の両側の壁が土壁になっていたのですが、流し台側に利便性を高めるために棚を取付けました。

 上の段がまな板や包丁を置くための棚で、下は洗い籠を置くための棚です。

 上と下の棚の間には、おろし金などを引っ掛けておくためのフックが付けてあります。

 上の棚はオイルステイン、下の棚は水が垂れるのを想定して、油性アクリルシリコン塗料で塗ってあります。左側の壁に木を張ったので、釣合いをとるために右側も木張りをします。

 両方の壁に言えるのですが、新品の白木では、周囲と釣合いが取れませんので、塗料(オイルステイン)が塗ってあります。

 ちなみに、棚板に使った木は、家にあった物を使ったのですが、下の棚板には、使わなくなった檜のまな板を利用しています。
 右の物置を片付けていたら、木製の文机が出てきましたので、形を変えてリユースすることにしました。

 引出しやその枠などをはずし、食器棚の上に収まる奥行きに切り、最後に補強で背面板を付け、オイルステインで塗装して出来上がりです。

 動かないように下の食器棚の天板からビス留めをしておきます。
 今まであった流し台と左の物置にあった流し台と入れ替えをします。

 上部のステンレス部分と壁との隙間はアルミテープで、側面や下部は、透明のシール材でコーキングして隙間を埋めておきます。
 流し台の下の板は、薄いベニヤ板ですから、両側の木に荷重がかかるように木を渡し、その上にすのこを載せておきます。

 こうしておけば、この部分にもある程度物を収納することが出来ます。
 鍋には、いろいろな高さの物がありますが、棚の高さを高い鍋が納まるように作ってありましたので、低い鍋用に棚の中間にもう一つ棚を付けました。
 勝手戸の前にラックや踏み台である木製ベンチを置いたのも、勝手戸を使わなくすると決めたからでした。

 どうせ使わないのならと、戸の前の部分に、棒を取り付け、S字フックでほうきなどを引っ掛けておけるようにしました。

 台所は、かなり多くの箇所を直したのですが、ある場所を直していないが為に、どうしても使い勝手が悪くなっていました。

 その場所に作る収納棚を、どういう風に作ったらいいのかが、なかなか決まらず、手付かずでしたが、ようやく棚のサイズや形が頭の中でまとまりましたので、変更することにしました。

 以下の写真が変更前と変更後です。

変更前 変更後

 ただ単に収納棚を作って入れれば良いというわけでなく、使っていたレンジ台よりガス炊飯器の台として使っていたレンジ台の方がまだしっかりしていますので、この際ですから、レンジ台の差し替えをします。

 レンジ台を差し替えた際には、壁面や床、隙間などの補修も発生しますし、差し替えている間は、ガスレンジなどをはずし使えなくなりますので、使えない期間を短くするよう作業工程も考える必要があります。

 今回の収納棚に使う木には、2種類の木を使うのですが、木の地色が違うために、同じニスで塗っても仕上がりの色がどうしても変わってしまいます。

 同じような色にするために、先に白い木にオイルステインを塗って色を染み込ませ、それからニスを塗ることにしました。

 塗装で重ね塗りをする場合は、何度も乾いてから再度塗るという作業を繰り返しますので、その塗装が乾く待ち時間に設置場所にかかる作業を絡ませていきました。

収納棚関連 収納棚設置場所関連
収納棚製作
収納棚塗装(オイルステイン)
ガスレンジ取り外し
既設レンジ台撤去
差し替え用レンジ台補修・設置
収納棚塗装(ニス)
壁面アルミテープ貼り・隙間コーキング埋め補修
ガスレンジ接続・設置
収納棚取付
レンジ台収納部分すのこ取付
ガス炊飯器設置
調味料を棚に収納
床面補修

参考までに、収納棚の製作過程の写真も一緒に紹介しておきます。

 上の棚になる分の木をサイズに合わせて切り、木工用ボンドで2枚ずつ接着し、接着部分の両端を波釘で固定します。

 あらかじめビス留めする箇所には、ビス用の穴を開けておきます。
 ボンドが乾いた後、ビス留めをします。
 背板を取り付けます。
 下の棚の分の木を切ります。
 上部の棚と同様に、2枚〜3枚の板を木工用ボンドで接着し、両端を波釘で固定します。
 ボンドが乾いたら、ビス留めで固定します。
 垂直、水平を確認し、接合部分を木工用ボンドでコーキングしておきます。
 木工用ボンドが乾いた後、オイルステインで塗装します。
 下の棚のガス炊飯器を置くための棚板になります。

 古材を使っていますので、ニスを塗る前にペーパーをかけ、汚れなどを落としてあります。
 オイルステインが乾いた状態で、ニスを塗る前です。

 炊飯器用の板を仮に載せ、下の棚の棚板とラインが合っているか確認しています。
 クリアのニスを塗り始めました。
 炊飯器用の板は、けやき色のニスで塗っています。
 それぞれ、ニスを3度塗りしました。
 上部の棚を取り付け、調味料を入れた状態です。

 小麦粉・砂糖・片栗粉が一番上の棚のそれぞれの容器に入っていますが、3段に3種類で3つの同じ容器が入れてあります。

 小さい容器の調味料は、そのまま並べてもいいのですが、奥になると取り出しずらいので、味の素、一味など小さな容器の物も取り出しやすいように個々の容器に入れてあります。
 下部の棚を取り付け、調味料を入れた状態です。

 醤油、ソース、油など、大きな容器の調味料が入れてあります。
 レンジ台、ガス炊飯器台、調味料用棚を配置した状態です。

 これまでは、いろいろな棚に点在していた調味料ですが、レンジの横にすべての調味料が集合したので、調理がすごくしやすくなったとのことです。
 今回の変更でテーブルの上にあった魚焼き器も移動させたのですが、その際に、トースター用の棚を追加しました。
 ラックの上に作った収納箱は、どちらかと言うと普段使わない物入れなので、中が見えない方がいいのですが・・・

 サイズに合う適当な物がないために、すだれを改造して取り付け、中を見えにくくしました。


この場所でかかった費用
場所 材料 材料別金額 金額
壁補修板張り 焼杉集成板3枚 315円 315円
ラック スチール製ラック 3,780円 4,305円
収納用プラケース5個 525円
タペストリー 0円
天井補修 焼杉集成板2枚 210円 210円
張出し床 檜端材(12X85X850)3枚 294円 1,137円
檜仕上材(9X90X910)1枚 370円
Wウッド(38X63X910)1枚 368円
ステンレス金物 105円
踏み台 木製ベンチ 2,980円 2,980円
ラック上オープン棚 檜端材(12X85X850)6枚 588円 1,338円
檜端材(12X40X850)2枚 120円
木(30X30X910)2本 210円
杉集成板4枚 420円
カレンダー用棒取付 つっぱり棒 105円 105円
雨天用物干し 木板1枚 105円 210円
ステンレス製S字フック 105円
つっぱり棒 0円
流し台・レンジ台横
壁面板張り 棚取付
杉集成板8枚 840円 1,155円
棚受け1セット 105円
木(10X10X910) 105円
フック 105円
棚板用木2枚 0円
食器棚上オープン棚 机を改造してリユース 0円 105円
葉書入れ用籠 105円
流し台交換 流し台(物置にあったのを利用) 0円 630円
アルミテープ2個 210円
スノコ4枚 420円
スノコ支え用の木 0円
棚板取付 Wウッド(19X89X1820)2枚 396円 606円
棚受け金物2個 210円
物掛け用棒取付 のれん 105円 315円
つっぱり棒 105円
S字フック 105円
塗料 オイルステイン1L 1,580円 1,580円
※レンジ台交換 レンジ台(炊飯器用台にしていたのを利用) 0円 630円
隙間用木 105円
アルミシート1枚 105円
アルミテープ4個 420円
※調味料用棚 Wウッド(19X89X1820)6枚 1,188円 2,805円
蓋付き容器6個 630円
クリアボックス2個 210円
L字金物(ブロンズ) 157円
ブロンズ皿ネジ 200円
塗料(ニス) 420円
※棚板取付 Wウッド(19X89X1820)1枚 198円 408円
棚受け金物 210円
※物入れ用目隠し すだれw450 105円 210円
竹棒L600 105円
合計 19,044円

 今までの分の合計で1万5000円弱でしたが、今回直した※部分の箇所を追加して、約1万9000円になりました。


物置を片付けた際 庭を直した際 照明器具を作った際 補修部分の粗隠しw 洗面所を脱衣専用に変更
収納用に作ったいろいろな物 浴室を改修した際 台所を直した際 形を変えてリユースした物

古民家再生 ぎゃらりー 空きスペースの活用例 自宅を自分で改修した際

まさかりの部屋
建築の豆知識 建築模型 photo
Copyright(C) 2008 masaki All Rights Reserved.